庭園はホテルの中心(正確にはB1)に位置し、それを取囲む(挟む)ように建物が、そしてホテル全体を森が覆っています。都心や地方を代表する大型都市を中心に展開する多くのハイアットブランドとは全く異なるロケーションを持つことが「ハイアットリージェンシー箱根」最大の特徴でしょう。
然るに、ホテル側は独自のサービスや接客を行うべきであり、またゲスト側はその事に何ら違和感を感じずに過ごすことが、このホテル滞在を楽しむ秘訣のような気がします。ハイアットだと思わない方が良いかもしれませんね。
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Living Room(リビングルーム)
冒頭に記載した庭園(所謂、中庭)に面したフロア(B1)には、ラウンジを兼ねた寛ぎのスペース「リビングルーム」が配置されています。2層分の吹き抜け天井で開放感も格別です。また、お子様連れや団体用にTVモニター等も完備された中型ラウンジも用意されています(サムネイル2枚目)。
リビングルームの中央には「暖炉」が置かれ、夕刻と同時に火が灯ります。それ故「暖炉」を囲む四方4席は競争率の高いシートとなります。が、長時間利用すると相当炙られるため、服(浴衣)や髪に付く匂いが気になる方は程々の滞在時間がよいかもしれませんw
Free Drink Service(フリードリンクサービス)
またリビングルームでは、滞在するゲストに対し16:00-19:00の間、シャンパン・生ビール・コーヒー・紅茶・ジュース等がフリーサービスで提供されます。カクテルタイムとは少々異なり、フリーなのはドリンク類のみで、スナックやフードは有料です。「夕食はカクテルタイムで安上がりに」と考える方はこのホテルは向きませんw
山小屋のようなロケーションから、基本的には食事もホテル内で完結しなければならないため、レストランを利用しないゲストはココでフードをオーダーして済ませるか、ルームサービスとなります。
提供シャンパーニュは「Henri de Verlaine Brut(アンリ ド ヴェルレーヌ ブリュット)」、辛口ですが極端でなく、柑橘系の果実味で万人受けの味わいです。夕食に影響が出ぬよう「ハモン・セラーノ」で楽しみました。グラスが空と見るやスタッフがバンバン注ぎに来ますので空腹時は注意しましょう。
Dining Room -SUSHI-(ダイニングルーム -鮨-)
初日のディナーは「ダイニングルーム–鮨-」で頂きます。カウンターや椅子、細部の装飾含めデザインはスーパーポテトその物、リージェンシー京都のレストラン「東山」とイメージが被りますね。
先述したように食事はゲストの多くがホテル内で完結するパターンとなるため、予約が遅れると最悪取れない、若しくは極端な時間帯しか選択できないため注意が必要です。(2日目はルームサービスにしました)
コース料理「鮨懐石-梅-」をオーダー。乾杯に「Moët & Chandon」、コースは追加チャージの「タラの白子とタラバ蟹の天麩羅」へ変更、握りも(白子やイクラ)2貫ほど追加して貰いました。
握りの画像を数枚カットしている以外は上記画像でコース全てです(蛸刺は酒の肴にサービスされました)。カウンターもホールも楽しいスタッフ達で会話も弾み、美味しく頂きました。
Dining Room -French-(ダイニングルーム -フレンチ-)
朝食会場はオープンキッチンが特徴的な「ダイニングルーム -フレンチ-」にてブッフェスタイルで頂きます。妻がキッチン越しに挨拶していたので誰かと見れば、昨夜「鮨」を握ってくれたスタッフが今朝「オムレツ」を作っていましたw 仕事とはいえ大変ですね。
エッグメニューはオーダー制で、その他の品目数は他のハイアット系と比較しても遜色有りません。最も印象に残ったのは野菜の美味しさです。その歯応えと味わいから「朝採れ」のような気がしました。
SPA IZUMI(スパ・温泉・ギャラリー)
ロケーションは箱根ですからホテル内には「温泉」が用意されています。館内のスパ「IZUMI」ではトリートメントの他、温泉、そしてギャラリーを楽しむことができ、今回の客室からは事前に指定していたこともあり、徒歩数秒(同棟同フロア)でした。
ちなみにココのスパ、私が愛用している「YON-KA」を使用した国内で数少ないスパです。また、ギャラリーではYON-KAの商品や、看板犬HARUのグッズ、お土産品(どら焼きは要事前予約)も販売されています。
温泉は男女共に大浴場が1つ。ロッカールームも含め清潔そのもので、滞在中何度も利用しました。
この画像を妻が見て「女性用温泉の方が広い」と言ってました。しかし私は両方見ることができませんw ので何とも言えません。滞在中のトリートメントは1回のみ利用しましたが、思いの外良かったため、2泊3日コース(施術3回)にしておけばと少し後悔しています。
やはりハイアットリージェンシー箱根は「温泉宿」という心構えで滞在するのが好ましく、折角利用するのであれば2泊以上は滞在したいものですね。