先日は休暇を取得し、サブブログにも掲載したように湯布院を訪れました。伺った先は由布市湯布院町の繁華街から車で10分ほど山あいに入った「一壺天(ikkoten)」です。
個人的に好んで訪れる湯布院で、過去に御三家を始めその他の名宿は殆ど滞在してきました。その滞在の度に私は決まって宿のスタッフに「この宿(その時滞在した宿)の次にオススメの(湯布院の)宿は何処?」と伺うようにしています。すると、結構な頻度で「一壺天」の名が挙がることから、以前よりかねて利用したいと思っていました。
湯布院の宿は、基本的に宿から最寄りの駅(由布院駅)間の送迎を行っていますが、此処はそのサービスが無いため鉄道でのアプローチの際は駅からタクシーを利用するしかありません。我々の前にチェックインしたゲストはタクシーで到着していました。
パーキングに車を停めると同時に宿のスタッフが現れ、バゲージを運びつつ敷地内の説明を行いながらレセプションへと案内されます。以下の↓館内図を参考にして頂ければ幸いです。
記事を分割するのは好まないため、基本的に1滞在1記事で纏めるよう心掛けていますが、此度が初滞在で画像も多いことから、今滞在記事は2分割とさせて頂きます。
今記事は「前編」として、本館(レセプション)及び滞在した客室の紹介です。
Check-In(Reception)
本館はレセプションと個室の食事処、土産品を取扱うショップという構成です。この日も満室だったようですが、全8室で全てが離れの客室ということから、滞在中に出逢った(見掛けた)他のゲストは到着時にパーキングで見た1組だけでした。
館内全体を見てまず感じたことは、何かをテーマに(ひとつに)統一されている訳でなく、日本を始め様々な文化(沖縄や韓国などの)テイストが散りばめられている(若しくは融合している)といった印象です。また、結構な骨董品が使用されているのは古物商の女将らしさでしょう。
因みに一壺天とは、後漢の費長房が薬売りの老翁とともに壺(つぼ)の中に入って別世界の楽しみを得たという「後漢書」方術伝の故事から、一つの小天地。別天地。別世界。という意味です。
チェックインは本館入口のカウンターでなく、本館最奥の中庭に面したテーブルでウェルカムスーツを頂きながら行います。その横には土産物が陳列されたコーナーがあります。
中庭と、そのムコウに聳(そび)える由布岳を眺めながら、シフォンケーキと玉蜀黍(トウモロコシ)茶をゆっくりと頂きます。この景観は由布院駅周辺の宿では見ることができません。アクセスは少々不便ですが、景観重視の場合は山の手の宿を選択しましょう。以前滞在した「月燈庵」もこの近くです。
天候にも恵まれ心地良いティータイムでした。
チェックイン作業とティータイムを終え、中庭を通り本日の客室へと向かいます。
Suou(離れ客室:蘇芳@リビング,テラス)
今回利用する客室は「蘇芳」、一壺天の中では小さめの客室(51㎡)ですが、客室内及び部屋付きの半露天風呂から最も由布岳の景観が美しいとのことで一壺天のスタッフに薦められました。最も稼働率の高い客室だそうです。(サムネイルのフロアプラン番号に沿って掲載します)
確かにリビング・テラス・寝室の構成が2名滞在には程よい広さで十分に寛げます。またリビングは天井も高く圧迫感がありません。
Suou(離れ客室:蘇芳@寝室,備品)
此方はリビング奥に位置する6畳間の寝室(フロアプラン②)です。作務衣は(客室以外の)館内でも着用が可能、ナイトウェアは別途浴衣が用意されています。
客室に備えてあるアメニティや備品もシティホテルのエグゼクティブルーム並みで申し分ありません。
Suou(離れ客室:蘇芳@半露天風呂,デッキ,洗面)
客室最後の紹介は「水回り」です。洗面のスペースは2畳程でシングルシンク、ホテルと異なり頻繁に浴室(温泉)へアクセスするため少し手狭に感じました。
バスアメニティは「John Masters Organics」が使用されており、この辺りは「ワンランク上の宿」といえる設備ですね。
此方が部屋付きの半露天風呂。源泉掛け流しで24時間湯が入れ替わっているため、何時入浴しても新鮮です。また、冬場は大型の扉を閉めることによって内風呂と露天風呂とに分割が可能です。家族4-5名は一度に入れるほどの贅沢な広さで、デッキとも繋がっていることからココで由布岳を眺めながら小休憩し入浴を繰り返すため自ずと長湯になってしまいます。
浴槽から見た「由布岳」です。湯面に「逆さ由布岳」が写り、なかなか良いショットだと自画自賛w
後編では、その他の施設や食事等をご紹介したいと思います。