定期的に訪れている由布院(湯布院)ですが、やはり週末前に思い立って探してもなかなか人気の宿は空いていません。そこで今回はアメックスのコンシェルジェに依頼し、捜索・予約して貰いました。
宿の名は「旅籠 香乃蔵」、創業から15年程でその間2回宿の名を変更し、4年前にリニューアルした比較的新しい宿です。
Check-In
ロケーションは湯布院中心地エリアから離れ(約3–4㌔程)、最寄りの駅はJR南由布駅となるようです。私は自家用車でのアクセスでしたが、由布院駅前を通過し宿へ到着するまで20分近く掛かりました。先日滞在した「一壺天」が由布院駅を起点に北側、そして今回の「香乃蔵」は南側といった位置関係です。
駐車場が分からず車を適当に停め母屋へと向かう途中には、ちょっとした森がありそこには「足湯スペース」が設けてありました。
母屋へ入るとレセプションです。離れのみで僅か8室の宿ですから十分なものでしょう。レセプション横は壱乃蔵・弐乃蔵というダイニングスペース(食事処)が広がっています。
チェックインの手続きを済ませ、大浴場前の廊下を通り抜けると各離れの客室へと繋がっています。大浴場横にはスパ用の専用ルームも用意されており、アロマエステの施術を受けることも可能です。
Room:Yamahoushi
アサインされたのは「山ほうし」という名の客室。10帖+8帖+露天風呂という構成で、おそらく他の客室も同様の間取りとなっているようです。リニューアルからまだ4年程で洗面やトイレも清潔感が高く、また客室の広さも十分満足のいくものでした。
此方は奥の間、琉球畳は貼替直後のようで香りが良く、またコチラは梁が剥き出しで極端に天井が高くなっています(サムネイル参照)。
客室付の露天風呂です(実際には雨天対策で半分屋根が掛かっています)。泉質はアルカリ性単純温泉で源泉掛け流し、佐賀県嬉野温泉ほどではありませんが、とろとろ系のお湯でした。宿全体のプランは↓サムネイル3枚目をご覧下さい。
Hotspring
ゲスト用の大浴場へ足を運んでみました。↑の画像は大浴場前に設けられている「寛ぎ処」です。
滞在中、ココに来たのは撮影のため1回だけw 確かに内風呂・露天共に広くて快適なのでしょうが、客室(しかも全室)に専用の露天風呂が付いているため、聞けば敢えてコチラに来る(特に男性の)ゲストはやはり少ないようです。逆に女子旅の場合は3–4名で一緒に入浴するパターンだそうな。
妻に男湯の画像を見せたところ、女湯は対称(シンメトリー)な造りになっているようでした。確かに先の画像「宿全体のプラン」を見ると、そのような画になっていますね。
Ichinokura:Dinner
食事はレセプション横の食事処「壱乃蔵」で頂きます(奥の弐乃蔵は団体用のスペース)。
画像は全てを掲載しています。品数が少なく見えるのは、先付と刺身盛りの皿へ相当な品数と量が含まれているためです。
刺身盛りの手前は関アジ、しかしその皿の奥に盛られている7月が旬の鱧(湯引き)の方が美味でした。鱧料理における「骨切り」の技術発祥は大分ですしね、地元特産といえるでしょう。
全体的に味付けは薄め(というか自然)で、途中女将と会話した際「人口調味料を一切使用しない」というのがこの宿のテーマだそうで、納得の素材と味でした。昔の味ともいえますが、こういった物を食すのが今や一番の贅沢となっているような気がします。玉蜀黍(トウモロコシ)の釜飯がまた自然の甘さで美味でした。唯一残念なのは食後に楽しむBarが無い処でしょうかw
客室へ帰ると既にターンダウンも済んでいて、就寝まで温泉を楽しみました。
Morning & Check-Out
翌朝も壱乃蔵で拘りの味付けをされた朝食を頂きました。特に美味しかったのは↓画像の「大葉味噌」、火で軽く炙った味噌をご飯に乗せるだけで(私には珍しく)軽く3杯はいけます。他は何もいりませんねw 食後に出された青汁も林檎の割合が高いためほのかに甘く、デザートの位置付けだそうです。兎に角、量より質に拘ったダイニングでした。
チェックアウトまでの時間は、やはり温泉で過ごします。朝日が差し込み、また無駄な音のない空間で心地良く心身ともに癒された滞在となりました。
由布院初滞在の方には中心地(歓楽街)から離れているためあまりお薦めはできませんが、2回目以降で温泉メインの滞在には良い宿だと思います。今回、アメックスのコンシェルジェには良い宿を紹介して貰いました。