昨年末(先月)訪れた大分は湯平温泉、その歴史は意外にも隣接する由布院温泉より古く、始まりは鎌倉時代まで遡るといわれる歴史ある温泉郷です。その中でも開業わずか7年と非常に新しく、先に利用した友人から薦められて気になっていた「花灯り」へ滞在しました。
湯平温泉 花灯り
アクセス途中、対向車と離合するにも譲り合いが必要な場合もありますが、湯平温泉中心地から程よく離れたロケーションで、見た目にも新しさが伝わってくる建物です。入母屋造に(寺院や城などで用いられる)千鳥破風と、なかなか凝った複雑な屋根。
山の中腹、丘を切り開いたのでしょう、パーキングからの景色も雄大です。その分、下界との気温差も大きくおそらく3-5度ほどは違っていると感じました。夏は涼しそうですね。
Check-In(レセプション,談話室,足湯)
全8棟、全室露天風呂付という今どきの規模ですから、レセプションやパブリックスペースもそれに合わせた大きさといえます。
受付カウンターの横には、子上がりの談話室、読書スペース、
そしてその外に見えるのが足湯スペースとなっています。少しだけ足湯を楽しみ、お茶を頂きながらチェックイン作業を行いました。
唐橘(客室)
レセプション(母屋)を出ると、離れの客室が道の両側に点在しています。ちなみに真正面奥の建物は共用の露天風呂。アサインされたのは「唐橘(karatachi)」という名の客室。
フロアプランは和室4.5畳+寝室約13.5畳+内湯+露天風呂といった構成。2名滞在には十分な広さですね。
季節柄、和室スペースには炬燵(コタツ)が設置されており、自宅では使用していないことから久し振りに炬燵を楽しみました。
部屋付きの半露天風呂は4人家族でも一斉に入れるほどの大きさ。勿論、源泉掛流しで24時間新鮮な温泉が湧いています。
内湯もありますが湯を張ることもなく、シャワーのみ利用しました。ちなみにこの客室は車椅子にも対応しているようで、アプローチ(玄関)が2ヶ所用意され、各スペースの段差は無く、また通路幅も車椅子が通れるよう設計されています。こういったバリアフリーの温泉宿はいまだに少ないため、今後多くの宿が対応してくれることを期待したいですね。義母(妻の母親)が現在車椅子生活を余儀なくされているため、この宿(花灯り)は一度連れてきたい宿候補です。
また、客室内の随所ではお茶の葉を利用したお香が焚かれ、心地良い香りがさらにリラックスさせてくれます。
露天風呂
此方は敷地最奥、丘の先端に立てられているゲスト共用の大露天風呂です。全客室に露天風呂が設置されているため殆ど利用されていない印象。いつ行っても利用された形跡がなかったため、この日のゲストで入湯したのは我々だけかもしれませんw
食事処(夕食)
食事は朝・夕とも母屋内に設置されている専用個室で頂きます。我々には2間続きの個室を1部屋にし、広々した空間を提供して頂きました(感謝)。というのも、宿へ向かう途中の山道が狭く対向車に道を譲ったその相手がこの宿のオーナーと知ったのはチェックイン後に独り撮影を行っていた際。
私は記憶になかったのですが、対向車だったオーナーが覚えていてくれたようで声を掛けられ、互いに年齢も近かったことから随分長い時間お話ししました。そしてこの料理を作っているのはそのオーナー。
そういった出会いから色々とサービスして頂きました、良いことはするもんですね。料理詳細はお品書きを参照下さい。ちなみに頂いたお酒はドイツのゼクト(スパークリングワイン)です。
提供された料理は全てにおいて素材が活かされ、特に「頂」という名の最高級豊後牛のサーロインは美味でした。全体の量も相当なもので、誰が食しても不足感はないと思います。
朝食 & Check-Out
翌日の朝食もスゴイ量w
豚肉の大葉焼きも美味ですが、兎に角新米が美味しい。TKG(卵かけ御飯)からの鯛茶が最高でした。私が朝から御飯2杯食べれるということは相当美味しいといえます。
ひょんなことからオーナーとも知合え、尚且つオーナーの友人が私の自宅から車で10分程の処でステーキハウスを営んでいるということで、後日そのステーキハウスにも伺いました。その模様はサブブログの方でご紹介するかもしれません。
そんな出会いも含め、ご夫婦を中心に切り盛りされているこの宿には、今年またタイミングを見計らい帰ってきたいと思っています。