熊本、そして大分と連続した震災から約2ヶ月が経ったころ、その震災地のひとつである由布院温泉を訪れました。
大打撃を受けた熊本・阿蘇地方に比べれば被害の影響は少ないものの、それでも古くからの建物などの損壊はそれなりにあり、至る所で修復作業が行われています。また目に見えて顕著なのは観光客の少なさで、平日でも(特に中国・韓国系の旅客で)ごった返していた湯布院町のメインストリートはひっそりと鳴りを潜め、土産物店など夕刻前には閉店する状況だったりします。なんとも淋しいですね。
そのような状況のなか、隣県に住む私たちにできることといえば頻繁に訪れ利用するということでしょう。此度は「なな川」という宿へ滞在です。湯布院町の中心で広大な敷地の中には3つの宿が運営され、一昨年はそのひとつである「山灯館」へ滞在し記事を掲載しています。
なな川は、敷地内に構えるもうひとつの宿「旅亭 田乃倉」と共用の趣あるアプローチ。
Check-In(Reception)
勿論、レセプションも田乃倉と共用されており、ますは談話室へと通されお茶を頂きながら担当仲居さんの紹介を受けます。
ちなみにここから望む中庭の石灯籠なども地震で倒れたそう。深夜に起こった地震当日の際は、当直や休暇関係無く、近隣のスタッフ寮から全員が集まり、ゲストの安否確認や安全確保など不眠で対応に追われたそうです。お疲れ様としかいいようがありません。
そのような話を聞きながら客室へと案内されます。なな川の客室は全5室で、全てがメゾネットの造り。またチェックインも客室内で行うルームチェックイン方式。↑左のサムネイルが敷地の全容で、赤矢印が此度の客室、青矢印は一昨年滞在した山灯館の客室です。
客室(にれのき)1階リビング
玄関を入ると正面には2Fへ続く階段が、左のドアからリビングへと繋がっています。思っていた以上にナチュラルテイストな色合い。田乃倉や山灯館より後に建築されたのでしょう、床材や壁材に古さはなくまだ新しい。
リビングスペースは琉球畳が使用され、1段高い小上がりの仕様。天井も高く外のウッドテラスも相まって大きな開放感を有しています。最大4名まで滞在可能なようです。
2階 寝室&和室
階段を上がって2Fを見てみましょう。メゾネットの場合、その多くは2Fにもトイレを設置しています。
2Fの1部屋目は畳の間。此方に布団を敷くことも可能で、4名滞在の際はこの部屋も寝室と化すのでしょう。2名滞在のため、我々は全く使用しませんでした。
此方がいわゆる主寝室。メゾネットの場合だと複数名で滞在した際に、遅くまで起きている人や先に休む人、各々が気を使わなくてよい環境が便利ですね。
1階 客室付露天風呂&その他
そして此方が1Fの水回り。洗面台は少々手狭ですが、24時間掛け流しの内湯と露天風呂が最高でした。
特に露天風呂は大きく、仮に大人4人でもゆったり入れるほど。そしてテラスとも繋がっているためココにいる時間が滞在中の多くを占めていました。
現在では当然のことですが、館内全てにWi-Fiが完備されており、接続やそのスピードにも殆どストレスは感じませんでした。SOHOスタイルで事業を営んでいる知人は、このような宿に1週間とか滞在して仕事するそうで羨ましい限りですw
食事を含む他の施設に関しては別途纏めたいと思います。後半へつづく。