昨日公開したよう、先週末は由布院へ。そしてその滞在先は由布茶寮を選択しました。何故、この宿を選択したといえば、客室に専用の温泉が付いていること、食事なしのプランがあること、静かで落ち着いた宿であるこという3点から。
また、この宿は以前から1度訪れたいと思っていたものの、なかなか予約が取れなかったのです。しかし今回の滞在時にオーナーへ伺ったところ、さまざまな理由から1年間閉館していたそうな。どうりで予約が取れなかった訳ですね。
そして、この度営業を再開し、そのため当面は全客室(といっても3部屋ですが)食事なしのプランのみで営業するらしく、今回の我々のプランに最適で、かつ営業再開後訪れた最初の宿泊客が我々となりました。
ちなみに由布茶寮のロケーションは、過去JCBザ・クラスのコンシェルジュお薦めの宿で訪れたほてい屋の近隣です。画像↑の背景に由布岳が迫っているよう、由布院の繁華街からは少々離れた場所(タクシーで3分程)となります。
ゆふいん 由布茶寮
広々としたパーキングへ車を停め、宿を見上げれば、小ぢんまりとした日本家屋と、雄大な由布岳が。十数段の階段兼アプローチを上り玄関へ足を踏み入れれば、そこには小さなレセプションが佇んでいました。
そのレセプション周りのロビーは、わずか3室(3組)のためだけとは思えぬ暖炉を配した空間が広がっています。なかなか立派な梁(はり)ですね、おそらく何処かの古民家からやってきて再利用されたものでしょう。
チェックイン作業を終え、客室へと向かうにはレセプション横(というか、奥)の扉から進みます。扉を出ればすぐに手入れされた中庭が広がり、その周りへ3室の客室が配置されています。
今回、我々が滞在した客室は最奥に配置されている椿という名の客室。玄関だけでこの空間。上がり框(がまち)から2畳のスペースが設けられ、喫煙者の場合はココが喫煙スペースとなるそうです。よってココ(玄関)から先は禁煙となります。
客室@椿
↑この画像が客室のほぼ全体を捉えたもので、8帖の和室に8帖の寝室、水回りを抜けて奥の階段を上がった先に客室専用の温泉というルームプラン。
1年間の閉館後、此度の再営業のためある程度手入れを行ったと思いますが、築10年とは思えぬ美しさですね、新築みたい。
寝室
此方はベッドルーム。シモンズ社製のベッドでしたが、ココのマットが過去最高のフィット感でした。自宅のもコレに買換えたいw
その他、ベッドルームにはデスクワークも行える書斎的空間と、クローゼットが。そしてクローゼット横の扉からも水回りへアクセスできる導線となっています。トイレおよび冷蔵庫内はこんな感じ。
洗面と、浴室
見ての通り、洗面などの水回りについても広々としたスペースが確保されています。宿自体が斜面に建設されていることから、浴室へは数段の階段を経て行かなければなりません(他の客室設計は不明)。
此方↑が客室専用の温泉。ココの源泉は90度を超す高温のため、ある程度水で薄めなければならないのですが、それでもトロトロとした肌触りの良いお湯でした。まるで化粧水のよう。
そして何といっても最大の特徴はこの景観。湯船から由布岳が望めます。この日は雲一つない晴天で、時間と共に表情を変化させる由布岳を楽しむことができました。
沈む夕日を受けて赤く染まった由布岳、癒されるひとときです。
また前述したよう、この日は食事なしのプランのため、温泉をひとしきり堪能したのちは由布院の繁華街へ出て夕食を。その記事は既に公開していますので、ソチラをご覧ください。
朝食@コトコトヤ
翌日の朝食はチェックアウト後にいただきます。向かった先はジャム工房も営んでいるコトコトヤ。
勿論、ココでのモーニングはトーストと共に自家製のジャム(種類は選択可能)が提供されます。やはりココでも由布岳を望みながら朝食を楽しみました。
今までは温泉旅館=食事付が当然のことで、何ら考えることなくそういった滞在スタイルでしたが、此度のような滞在地における地元の人お勧めの店を利用するスタイルもかなり楽しいことに今さら気付いた次第。
そのため、何となくですがインバウンドゲストが長期滞在の際、ホテル中心で(食事付プランしかない)日本旅館を敬遠するのも理解できました。しかしこの辺りを上手くクリアできれば旅館のもてなしを味わうこともできるワケで、逆にインバウンドゲストを取込めるチャンスは旅館にとって十分にあるともいえます。