本日のCNNニュースにて以下のようなデルタ航空(DL)の記事が掲載されていました。
定員超過時、いわゆるオーバーブッキング時の座席譲渡における補償金を最大1万ドル(約110万円)まで提供してよいとの通達を関係部署へ出したそうな。なかなかの金額ですねw
先日、ユナイテッド航空(UA)がシカゴ国際空港でやらかした騒動が起因となり、デルタ航空は此度の補償金増額に踏み切ったのであろうと考えます。
また此度の改定で、提示できる補償金額は従業員の職位によって異なり、空港ゲート職員は最大800㌦から2,000㌦に、管理職の場合は1,350㌦から9,950㌦へと増額された模様です。個人的には増額されたその金額設定の根拠が知りたいですねw
航空会社の座席やホテルの客室に限らず数量に制限があるモノを最大限効率良く販売するにはオーバーブッキングが付き物です。そこを上手く捌くためにはビッグデータやシステムはもとより、ハンドリングを行うベテラン社員の経験値が何よりモノをいいます。
しかし時と場合により突発的なことは必ず発生するもの。その突発的なことが発生する現場で事態を如何に上手く解決できるか?と考えれば、利用者(顧客)そして現場スタッフ(社員)の両者共にスムーズな事態解決に向かう方法は保証金額の増額しかありませんね。
ただし難しいのは、先に述べたよう提示金額の根拠です。この辺りはある程度の透明性が必要でしょう、対応するスタッフによって提示額がバラバラなのはいただけませんから。
しかしこのタイミングで補償額を改定したのは、やはりライバル会社(ユナイテッド航空)と先の騒動でザワついている世間に対してのアピールも存分にあることと思います。
ちなみに2015年・2016年にデルタ航空がオーバーブッキング時に座席提供した旅客に対し支払った補償金の平均額は1,118㌦、一方ユナイテッド航空は平均565㌦で支払額には2倍近い差があったそう。就航路線などの違いでその差は出るもののデルタ航空ってもともと太っ腹なのかもしれませんw
またこの報道を受け、他国のキャリアや(特に)国内キャリア(ANA,JALなど)の今後の動向が気になる処でもあります。