2月末の晴れた週末、以前から伺いたいと思っていた大分県湯布院の金門抗へ滞在してきました。この宿の存在は建築中から知っており、もともと一壺天の系列として同オーナーのもと開業した施設です。
その建築中に開業レセプションのお誘いを受けたものの、私のスケジュールが合わず、その間に大分では地震や水害などの天災もあり、また宿自体の稼働率の高さも相まってタイミングを逸したまま今日まで時間が過ぎてしまいました。
しかしその時間の経過が、結果として私には良い方向に向かっていました。というのも一壺天はオーナーがチェンジし、分散していたスタッフ達が全て現在金門抗に集結しサービスを提供しているからです。
湯布院温泉 金門坑
エントランスを車で駆け上がると、車寄せも完備している本館へと到着。ここでまずはチェックイン作業を行います。
ウェルカムドリンクや茶菓子をいただきつつ手続きを行っていると、旧一壺天の懐かしい面々が次々と挨拶に伺ってくれました。いや、ほんと懐かしい。
ちなみに本館レセプション奥にはお土産コーナー、またその奥には夕刻にカクテルタイムなどを提供するバーラウンジが、さらに2Fに上がるとお酒も楽しめるライブラリーと、さまざまな空間が用意されています。
此方↑が金門抗の全体図。7部屋が続くテラスハウスと、離れが7棟。家族風呂いろはと、オンザヒルは滞在ゲストが自由に入浴できる温泉です。そして由布岳を望む由布岳ビューの客室は空・天・青・縹の4棟ということで、此度は天を選択しました。
その天のフロアプランは↑見取り図をご覧ください。ココから先は画像中心ですw
客室@天
金門抗は施設内を(自家用車で来館したゲストは)車で客室まで移動します。本館前からものの数秒ですが、各離れの横にはパーキングスペースが確保されており、そこに駐車し客室へ。玄関を上がるとすぐに6帖ほどの和室が。
一見、茶室のような趣も、おそらくは3名滞在時などで寝室としても利用される空間と思われます。我々は使用することがありませんでしたがw
そして此方がメインルームともいえるリビングダイニング。勿論、由布岳を望むことができます。この客室はオーナーが非常に拘りを持って建築したため、障子1枚に至るまで細かく指示されたのだそう。そのため旅行雑誌などに1度もこの客室を掲載させていないらしい。
私は初滞在の宿には事前に連絡を入れておすすめの客室を伺うようにしているのですが、今回この客室をすすめられたのは、そういった理由からだったようです。
リビングにはキチネット、隣接する奥の間は寝室という構成。冷蔵庫内のドリンクは全てフリーです。いわゆるオールインクルーシブ。
またリビングダイニング同様に寝室にもカーテンなどの設備はなく、全て障子で外界との視界を仕切ります。これは朝、おだやかな光と木陰の印影で目覚めて欲しいということから、敢えてそういった設(しつら)えにしているそうな。
客室付の温泉とテラス。リビングからも目を引く巨石は撤去が困難だったことから、そのままこの客室の屋根を支える役目に使用されています。
そして泉質ですが入浴してびっくり、通常の由布院の湯とは異なり、佐賀県嬉野と同じ泉質のトロトロ系美肌の湯です。これは由布院でも10%ほどしか湧かない珍しい湯らしい。
オン・ザ・ヒル
一方、此方は金高門抗の中央に位置する小高い丘に造られた貸切湯。同じ造り(瓢箪型)の湯船が2つ並んで設置されています(一応、両方入浴してみたw)。
ロケーションは由布岳ビュー。なので我々が滞在した客室と同じ風景ですが、テラスハウスなどシティービューの滞在ゲストのために用意された貸切湯なのでしょう。
レストラン棟&バー
入浴で寛ぎ過ぎてカクテルタイム(15:00-17:00)に顔を出せなかったのですが、本館奥のバーラウンジにてホテルのクラブラウンジのように普段泡などが提供されるそう。間に合わなかった我々はレストラン棟にていきなりディナーですw 乾杯はルイロデレール。
料理の細かい説明は割愛w し、画像で感じていただければ幸いです。先付、椀物、御造りなど、どれも季節もので美味しい。
此方は軍鶏鍋。出汁が美味い。
メインは大分牛のサーロイン。火入れが絶妙でした。
通常は固定されたスタッフが各料理をサーブするものの、我々には旧一壺天のスタッフが入替りで訪れるという配慮。各スタッフと懐かしい話で盛上ったのはいうまでもありませんね。
そして食後は本館奥のバーラウンジへ。今回お相手いただいたバーテンは旧一壺天の元支配人。通常20時からのバー営業開始30分前から開けてくれましたw ここでもまた懐かしい話しに華を咲かせます。殻付きのマカダミアナッツと、殻を割る器具は一壺天のバーそのもので懐かしい。ウイスキーも白州18年や山崎25年など、ジャパニーズ系がなかなか揃っています。
そういえば本館2階のライブラリーにも山崎12年が用意されていました。
朝食の様子はこんな感じ↑。野菜中心でヘルシーも、かなりのボリュームです。
Check-Out
金門抗のチェックアウト時間は11時と、他の宿に比べゆっくりめ。そのため朝食後も心行くまで温泉を楽しむことが可能です。画像↑は朝目覚めてすぐに入浴した際のもの。由布岳横から朝日が昇っています。
一壺天のころからその施設やホスピタリティの高さは認識していましたが、今回の金門抗でもそれは引続き健在でした。次回は青葉が綺麗な頃に再訪したいと考えています。