サントリー山崎蒸留所
今週はサントリーさんの招待で山崎蒸留所を訪れました。いわゆる見学会です。もともとは先月に予定されていたのですが、地震や大雨などの影響から、1ヶ月後の今週へ延期された次第。
いやしかし、何故だか分かりませんが?九州より関西の方が暑いですね。この日の気温も35度を軽く超えており、JR山崎駅から徒歩10分ほどの道のりを歩くだけでもかなりの苦行w
山崎ウィスキー館
此度の見学会は、私が普段から付き合いのある飲食店のオーナー2名と、その各店舗スタッフの一部に同行。普段(一般)の見学会に加え、山崎蒸留所のスタッフとも触れ合えることから非常に興味があり混ぜていただきましたw
まずは一般見学会と同様に山崎ウィスキー館で各種(歴史などの)ライブラリーを拝見。画像↑右上のサイドボードは創業者鳥井信治郎氏が実際に使用していたものです。
・鳥井信治郎のサイドボード
鳥井信治郎が自宅で使用していたサイドボード。その上にはいつもウィスキーの入ったグラスが並んでいた。夜半にふと目がさめて、ブレンドの着想がひらめくと、ずらりと並んだサンプルのグラスと格闘して朝を迎えることもしばしばあった。※館内説明より
また↑画像左下は国産第1号(1929年発売)のウィスキーであるサントリーウィスキー白札です。が、残念ながら煙臭い・焦げ臭いなどと言われ評判はいまひとつだったようです。現在ではボウモアやラフロイグなど人気が高まっているものの、これはおそらくピートの影響(技術)かと。
そして此方↑はウィスキーライブラリー。多彩な原酒やウィスキー数千本が壁面いっぱいに並んでいて圧巻。その後、山崎蒸留所スタッフからの挨拶などを受け、蒸留所見学へと進みます。
蒸留所見学とテイスティング
先に述べておきましょう。蒸留所見学は夏場を避けるべきですw 何故なら蒸留しているワケですから工場内は暑くて当然なのです。そこにこの異常気象ともいうべき約40度の気温が合わされば、そこはもう熱湯風呂並みw
山崎蒸留所は国内最古の蒸留所であるが故に、見学用のスペース(例えばガラス越しなど)はありません。それは間近で見学できる大きなメリットであると同時に、冷房などの設備はないことから、蒸留所見学は夏以外を勧めたい。
なのでこの時期に蒸留所見学へ足を運ぶ際には着替えを持って行きましょうw
並んだ樽が圧巻の保管倉庫内は常温でしたが、蒸留所を通過した後ではそれでも涼しく感じました。
ちなみにこの倉庫内で最も酒齢の進んだ樽は1979年の山崎。2011年に1本100万円で販売され、今年香港のオークションにて3,250万円で落札された山崎50年に最も近い樽ですね。あと10年ほど樽内で味わいが伸びきれればまた販売されるかもしれません。樽は2つありましたので、ドチラかに期待したいところです。
蒸留所見学の次はテイスティングのお勉強。その前に、汗だくで帰って来たところ、ウィスキー・氷・炭酸水の全てを山崎の水で作ったハイボールがテーブル上に用意されていました。粋な計らいというよりも、これが美味くないワケがないw
一方、テイスティングは山崎蒸留所のベテランスタッフの方から、細かくまた丁寧に説明を受けつつ、各地方のシングルモルトの比較やグレーンとの比較などなど。さらには普段疑問に感じていたことにも質疑応答で対応していただきました。
その間、山崎だけでなく知多なども楽しみながら、最後には肴(あて)のおつまみやチョコまで提供され、半ば宴会と化しますw
ようやく講義も含め2時間を掛けた見学会は終了。しかしそのまま帰る者はいませんw お土産のボールペンをいただいた後はウィスキー館1Fにて運営されている有料のテイスティングカウンターで響30年や山崎25年を。
そして(ヘロヘロになりながらもw)ギフトショップで販売されていた山崎2017年リミテッドエディションを購入。まだ若い山崎ですが、これはこれで味わいを楽しめそうです。
そんなこんなで半日を掛けた山崎蒸留所見学は充実の内容で終了し、皆が大阪へ向かうなか、私は独り逆方向(京都)へと向かいました。