ART MONZEN KYOTO
京都の鴨川の三条大橋を東へ渡り南下すると、そこは江戸の頃から続く古美術の街。京都の祇園の一角、古門前通り界隈は古書画・骨董・アンティークなどの店が軒を連ねているのですが、そのなかに昨年ひとつのホテルが開業しました。わずか15室の小さいけれども拘りのホテルです。そのホテルの名はART MONZEN KYOTO(アート門前 京都)。
出会いは遡るほど3年前、オーナー以下運営責任者の方々と知り合い、昨年(2017年)11月のレセプションへご招待いただいたものの、レセプションが平日であり業務に追われていた私は参加を見送ることに。
いずれ近い内に訪れようとスケジュールを練っていたところ、たまたま従妹が京都の人と結婚する運びとなり、その式に乗じてこの度滞在することができました。画像↑はホテル玄関のレセプションです。
そのレセプション向かいにはレストラン兼バーの37Grill。古門前通り目線では半地下となっているレストラン、またさらに半地下へ降りるとバー空間が広がっています。後々出てきますので覚えておきましょうw
チェックイン作業を終え、客室へと向かう前にウェルカムドリンクをいただきました。泡1本です。しかしグラスは4つありますね、私・妻・義妹のグラスに加え、支配人のグラスです。彼が一番飲みたかったのかもw
ちなみにウェルカムドリンクは支配人との人間関係からの好意で、基本的にこのサービスはありませんのでご注意を。
エグゼクティブツイン
アサインされた客室は3F(客室フロア表示では2F)のエグゼクティブルーム。通常、ソファーが設置してあるスペースに、今回は義妹も含めた3名滞在だったことからエキストラベッドを設置していただきました。
エグゼクティブルームの広さは50㎡、天井までの高さは3㍍と、非常に開放感の高い空間です。兎に角、このホテルはオーナーが美術商ということから、床材・壁材・インテリア、その他設備も含め使用した素材に相当な拘りが伺えます。
例えばベッドリネンはイタリア製のリボルタ・カルミニャーニを、また今回はエキストラベッドを搬入したため使用できなかったのですが、ソファーはオランダ製のファブリックであるカルッチ・ディ・キファソを使用したホテルオリジナルソファーだったり。
また加湿器や脱臭機などはエアコン同様に天井へビルトインされています。ベッドの向こうに見えるミニバースペースには宇治は丸久小山園の日本茶、紅茶はドイツ・ロンネフェルト、コーヒーはネスプレッソが無料で楽しめ、ウォーターボトルは滞在者数分が用意されています。
実は個人的に丸久小山園の関係者(オーナー一族)とはお付合いがあるため、これは嬉しかった。
バスアメニティについては妻・義妹共に喜んだオムニサンス・パリ。タオル類は今治製で心地良く、天井に設置されているツインのBOSEスピーカーは良い音ですね。
バスルームはスケスケのタイプw とはいえ、勿論シェードが設置されています。そしてバスタブはバブル機能搭載のアルティスと、相当設備へ投資されている様子。
ミニバーを含めたカウンターには榧(カヤ)の木が見えるようはめ込まれており手間が掛かっています。そしてベッドサイドに展示されている茶器はオーナーのコレクションだと思われ、価格は聞いてませんがおそらくとんでもない値段であろう空気は伝わってきましたw
夕刻からの二次会に向け外出した際、ホテル玄関正面から撮影したひとコマです。レースカーテンだけだと2F(客室フロア表示では1F)の客室が丸見えですねw 我々の客室はもうひとつ上のフロアとなります。
ホテルの全体像はこんな感じ。場所が京都なだけに高層階は建築できないため、客室の天井高を3㍍も取れば4階建てが限度です。
37Grill バー&ラウンジ
二次会を早めに切り上げホテルへと帰ってきました。とはいえ既に時計の針は翌日まで1時間少々。画像↑は37Grillのバースペースです。客室同様、ココもソファーなどには拘りがあるようで、どれとは言いませんが一脚数百万の椅子が普通に何個も置かれていますw
女子ふたりのバスタイムが相当長いことから、私はココで支配人たちとお酒をいただきつつ、久し振りの会話を楽しみました。気付けば日付が変わっており、レストランは終了、しかしそこから1時間ほど私のためにバーのみ営業していただき感謝。
翌朝は37Grillのレストランスペースで朝食を。この角度で見ると分かり易く、1Fレセプションの真下が地下のバースペースとなっています。ちなみにこの37Grillは六本木の系列店。グランドハイアット東京からもスグですね。
朝食はシリアルやジュース、コーヒーなどを選択するコンチネンタルブレックファースト。わずか15部屋で滞在ゲストのみの朝食会場、そして殆どのゲストが客室へデリバリーしてもらったのだと思われ、食事中最後まで他のゲストがレストランへ現れることはありませんでした。
我々のよう3名滞在だと客室のテーブルではスペース的に厳しいことから、レストランの方が良いですね。しかも貸切状態で快適です。
たった1泊かつ予定が詰まり過ぎてバタバタ感が否めないホテルでの滞在だったことから、次回は少なくとも2泊以上で再度アート門前京都へ帰ってきたいと考えています。そして古門前通りの古美術店もゆっくり散策したいですね。
チェックアウトの時間は11時。ですが、義妹のリクエストもあり早めにホテルを出て下鴨神社へと向かいます。この日の京都も気持ちの良い快晴でした。