この↑画像は、先日伊丹空港で利用したANAスイートラウンジでの一コマです。この静けさはスイートラウンジならではといえるでしょう。
国内線ANAスイートラウンジへの入室対象者は、
・ANAミリオンマイラー
・AMCダイヤモンドメンバー
・上記会員の同行者およびANAスイートラウンジ券保有者
という内容で、それ以外(例えばプレミアムクラス搭乗者など)の旅客に対しては現在のところ頑なに入室条件を緩めていません。
それはもともとANAスイートラウンジの開設に至った経緯がANAラウンジへの入室条件緩和や、上級会員増加に伴う入室者の飽和化によるもので、上級会員数の増加により、多頻度のなかでも差別化を図るべく後付けで生まれたモノだからでしょう。
今や一般的に知られているダイヤモンドメンバーやミリオンマイラーというステータス自体も、近年になって行われた後付けのステータスですからね。スーパーフライヤーズという制度が存在する限り、ANAラウンジを利用できる会員の新陳代謝は上がらず、むしろ増加する一方です、現状は。
そのうえで現在のANAが行うオペレーション(スイートラウンジ入室対象者の緩和を行わない)は頷けるものでもありますね、これもひとつの手法でしょう。しかし人口的には減少傾向にあるため、(そんなに近くはない)将来的には、このANAスイートラウンジへの入室条件も(会員の新陳代謝やスイートラウンジ開設の増加に伴う現象で)緩和されていくものと(勝手に)推測しています。
であれば、ラウンジ利用対象者の予備軍も必要ですw それだけが理由ではないでしょうが、今やJALもANAも3回搭乗すれば翌月からラウンジが利用できるというサービスが標準化?しつつあります。
羽田国内線空港ラウンジ「ANA LOUNGE」お試しキャンペーン
・キャンペーン搭乗期間中、対象路線に対象運賃で月3回以上搭乗の会員に限り、翌月13日から翌々月末までのANAグループ国内線(コードシェア便含む)の搭乗前の羽田国内線空港ラウンジ「ANA LOUNGE」が期間中何度でも利用可能
・条件:対象路線に対象運賃で月3回以上搭乗
・期間:2016年6月1日(水)-2017年6月30日(金)
・運賃:ANAグループ国内線運賃で、片道運賃・往復運賃・シャトル往復運賃・出張@割・ビジネスきっぷ・ビジネスリピート・身体障がい者割引運賃・介護割引・特割A・特割B・特割C・特割1・特割3
今年の年明け(1月)から実施されているANAのラウンジお試しキャンペーン。過去(2012年)に法人向けANA@デスク会員に対し同様のキャンペーンを行ったことはありますが、個人会員向けのキャンペーンは殆ど実績がありません。
好評につき期間延長と謳ってはいるものの、7月以降も延長されそうな雰囲気を醸し出していますし、誰が見てもライバル(JAL)を意識したものだというのが明らかw
そもそもこのキャンペーンは以前からJALが行っていましたので、そのアイデアをパクった参考にしているものと思います。キャンペーン対象ラウンジが羽田のANAラウンジだけと少々小ぢんまりした内容ですが、羽田ベースの出張者や修行僧には有難いキャンペーンではないでしょうか。
キャンペーンには参加登録が必要ですから、未登録の場合は下記公式サイトでエントリーしておきましょう。
今年も3回から!3回乗ったら翌月15日から!JAL国内線ラウンジキャンペーン
今年も3回から!というキャッチを見れば分かる通り、JALの国内線ラウンジキャンペーンは歴史があります。思い起こせば私がJALグローバルクラブへ入会した10年前(2007年)もこのキャンペーンを(クローズドで)行っていたような気がしますw 当時は5回以上搭乗が必要で、現在のキャンペーンは条件が緩和されています。
・キャンペーン参加登録のうえ、各月のキャンペーン搭乗期間中、対象路線に対象運賃で搭乗し、下記の搭乗回数またはFLY ON ポイントを達成すると、国内線の各ラウンジを利用可能
・羽田さくらラウンジ:対象路線に対象運賃で月3回以上搭乗もしくは3,000FOP
・国内さくらラウンジ:対象路線に対象運賃で月5回以上搭乗もしくは5,000FOP
・羽田ダイヤモンド・プレミアラウンジ:対象路線に対象運賃で月10回以上搭乗もしくは10,000FOP
・運賃:JALグループ国内線 大人普通運賃・往復割引・シャトル往復割引・JALビジネスきっぷ・eビジネス6・身体障がい者割引・介護帰省割引・特便割引1・特便割引3
さすがに歴史があるため、細かくハードルを設定し洗練されたキャンペーンへと仕上がってますね。いずれはANAもこのアイデアをパクる参考にするかもしれませんw
最高峰のDPラウンジ入室には月間10回の搭乗が必要ですから、それこそ修行僧か極端に出張(もしくは単身赴任で帰省など)で搭乗回数が増加した人しかこのハードルは越えられないでしょう。が、月間3回で羽田ベースの人には嬉しいキャンペーンに違いありません。
JALのキャンペーンも事前登録が必要です。エントリーは下記公式サイトから。
やはりJALもANAも羽田空港の利用者数と箱(ラウンジ)の大きさから、その箱を利用し潜在的な上級会員を取込むべく、互いを意識し合いキャンペーンを展開しているものと思われます。
ラウンジ開設当初の目的とは少し(もしかしたら大きく?)異なる運営となっているかもしれません。しかし両社を取り巻く環境の変化から、ラウンジの存在意義も変化し続けているのでしょうね。