店舗入口へと続く壁面は1枚1枚丁寧に彫られた壁板です。訪れた先は札幌駅から徒歩10分程度、六花亭札幌本店ビル9Fに構える鮨 田なべ。
コチラが六花亭本店ビル1F、何年か分かりませんが、まだ築浅のようでで新しい。ココで(妻が札幌でお世話になっている)友人夫妻と待合わせし9Fへと向かいます。
此度の会食は妻が10日間もお世話になっているお礼を兼ねてのもの。よって私の方で手配しました。とはいえ、右も左も分からぬ地で気の利いた手配ができる訳もなく、また何処か行きたいレストランある?と招待する友人に聞くのも野暮なことから、アメックスのコンシェルジュデスクへ相談し手配してもらいました。
コンシェルジュへ依頼した内容は次の1センテンス「札幌市内の寿司店で19時から大人4名、予算は上限特になしだが、寿司もお酒も色々と楽しめる処」です、短いですね。ですがいつもこんなカンジで依頼してますw
するとコンシェルジュの一押しが鮨 田なべでした。北海道内でのミシュラン★★★(3星)は全カテゴリ合わせてもわずか3店、その中の1店が鮨 田なべなのだそう。どうりで友人夫妻に店舗名を伝えた際に喜んでいたのが理解できました。
しかし以前も書いたような記憶がありますが、金融機関におけるものでもそうで、個人的にはあまり格付けを信じすぎないようにといいたい。手立てが無い場合の物差しとしては良いものの、何事も先入観に囚われない自身の判断が必要だと常々思っています。
鮨 田なべ
長々と前振りしたものの、アメックスコンシェルジュの推薦もあり鮨 田なべへと伺いましたw もともとはすすきのへ構えていた店舗を六花亭へと移したそう。店造りは入口から凝ってますね、テナント料も相当でしょう。
入店すると奥に続く回廊を通り、サブカウンターを通過したのち、メインカウンターのド真中へとアサインされました。対応する(握る)のは3名いる職人の中で店長も兼ねる大将がお相手。我々を挟んだ左右は常連客のようです。
私と妻は初めて、友人夫妻も過去(すすきの営業時)に1度しか訪れたことがない限りなく一見客にもかかわらず、カウンター中央4席を確保できたのはアメックスコンシェルジュ経由だったからかもしれません。特にこういったシーンでコンシェルジュ付のクレジットカードは役に立ちますし、役に立ってもらわねば困りますw
ちなみに、店内撮影は禁止、かつ香りの強い香水の方は入店ご遠慮という姿勢。
画像は↑左右の常連客が一斉に引き、メインカウンターが我々だけになった一瞬の合間、店長に1枚だけと許可を得て撮影したたち(北海道でいう白子)の握りです。
結構酢が立った、ほんのりと温かいシャリとの調和はなかなかのモノ。一貫幾らか知りませんが思わず白子だけで三貫頂いてしまいました。その他、ニンニク醤油ダレで頂く鯖は初めての味わいで、ボタン海老や蟹などの地物は流石に美味しい。穴子は煮詰めが浅くアッサリ系、この時期小鰭(コハダ)辺りは九州の佐賀産だったりします。
我々は完全お好みでのオーダー。普段は以下3種のメニューが用意されています。
・おまかせコース:前菜 ・刺身3種 ・一品3種・すし10種 ・お椀 ・デザート(16,800円+税)
・おまかせ握り:前菜 ・すし10種 ・お椀 ・デザート(10,500円+税)
我々はアグラパール7クリュブリュット含めお酒も結構楽しんだことから4名で10万超えましたw しかし握りだけを純粋に楽しむのであればおまかせ握り+足りなければ追加握りというオーダーだと1名@1万円台で食せると思います。
また絶妙の間で会話に入ってくる店長の話術や各スタッフの気遣いはサスガです。そして相対的に突出した握りがない分、どれを取っても一定した美味しさを提供してくれます。が、コストはそれなりに掛かると思っておいた方が良いでしょう。
そんな鮨 田なべを後にして、食後は我々が滞在しているホテルへと移動し、最上階のバーで雪以上に積もる話で盛上りました。