昨月、利用総合可能枠が見直しされていたことをエントリー しましたが、本日MyJCBを覗くと1回払い以外の利用枠も見直されていることに気が付きました。
前回の1回払い同様に一律50万円の増枠です。
他社も含め過去一度も1回払い以外は利用した事がないので分割払い系の実績は無いのですが、収益向上のためリボ払い利用推進を図るひとつの戦略的なアプローチなのでしょう。
例えば、加盟店から徴収する手数料を5%、さらにANA JCBプレミアム年会費73,500円におけるJCBの取り分を52,500円と仮定すると、年会費相当の収益を上げるためには100万円の決済をしてもらう必要があります。
見方を変えると、年会費無料で年間100万円の決済をしている人と年会費5万円だけ払って全く利用しない(決済しない)人は、カード会社に対する利益貢献度は同じだということです。
JCBが設定している年間決済額100万円の「スターα」というポジションは、言い換えれば「年間5万円の収益を生むホルダー」ということで、JCB側からすれば別段特別ではなく、最も増やしたいホルダーの中心層(アベレージ層)という位置付けなのではないでしょうか。
そう考えると年会費5万円+年間決済額100万円(1回払い)としても、カード会社からすれば年間10万円しか利益を生んでないホルダーということになります。
その収益の中でコンシェルジュ業務や一般事務経費を捻出させている訳ですから、あまり儲からない商売ですね。
逆に言えばポイントを倍付けしてでもリボ払いを利用させ、安定継続的な手数料収入を確保したくなるのは当然のことで、その戦略が思わしくなければ年会費等に着手せざるを得なくなるのは仕方の無い結果なのかもしれません。
また今回、「1回払い」と「1回払い以外」の見直しタイミングが異なるのは、管轄される法規制が異なることもあり、与信管理もまた別々となっていることがその理由なのだと思われます。