画像↑の券面は、みずほ銀行のロゴが入ったアメリカンエキスプレス・プラチナカード(以下、アメックスプラチナ)です。今年(2018年)4月より発行が開始され、主にみずほ銀行の上顧客に位置するプレミアムクラブの会員向けに招待している模様。
以下↓はその際のプレスリリースです。
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.と、株式会社みずほ銀行が提携し、アメリカン・エキスプレスが発行する、みずほ銀行のお客さま専用の「プラチナ・カード®」の取り扱いを、2018年4月2日(月) より開始します。アメリカン・エキスプレスが発行する「プラチナ・カード®」における 提携は、日本初の取り組みとなります。
本提携による「プラチナ・カード®」は、“他では味わえない豊かな体験をお届けする特別な1枚”をコンセプトに、旅行をはじめ食事やエンターテインメントなど、国内外を問わず日常のあらゆるシーンで上質なサービスや特典を提供するこれまでのサービスに加え、豊かで安心、快適な暮らしをサポートする、みずほ銀行の会員制サービス「みずほプレミアムクラブ」の各種特典もあわせて提供します。・参照:みずほ銀行
よってこの提携はみずほ銀行でなくアメックスで審査が行われ発行に至る提携カードであり、アメックスブランドを借りたMUFGプラチナアメックスやセゾンプラチナアメックスとはひと味もふた味も異なるアメックスプロパーカードに近い(というか、ほぼプロパーカードといえる)カードです。
なのでアメックスプラチナの全サービスにみずほプレミアムクラグのサービスが乗っかるイメージでしょうね。
みずほプレミアムクラグとは?
そのみずほ銀行において上顧客という位置付けのみずほプレミアムクラブについては、以下↓のような説明で具体的な入会条件や内容は明記されていません。
みずほプレミアムクラブは、特定のお客さまへご提供している会員制サービスです。
対象のお客さまへはみずほ銀行よりご案内をお送りしております。・参照:みずほ銀行
とはいえ、周りを見渡せばみずほプレミアムクラブ会員は結構いるもので、その入会条件は、
・みずほ銀行でのお預かり資産ならびに所定のお届けをいただいたみずほ信託銀行およびみずほ銀行でのお預かり資産の合計額が1,000万円以上であることに加え、みずほ銀行でのご預金の残高が50万円以上であることと等、所定の基準を満たしていただいたお客さま。
ということで、金融商品1,000万円かつ口座残高50万円の計1,050万円が入会(招待)のハードルのようです。これを見る限りそこまで高いハードルとはいえないw しかしみずほプレミアムクラグにはもうひとつ上のランクであるBRILLIANT(ブリリアント)というサービスも存在するため、それなりに奥は深そうです。
とはいえ、みずほプレミアムクラグ会員に対してのアプローチだけなく、プレスリリースに記されているよう、(みずほ銀行提携の)アメックスプラチナを取得した会員に対し、みずほ銀行の会員制サービスみずほプレミアムクラブの各種特典もあわせて提供と説明されていることから、現在その資格があるにもかかわらずみずほプレミアムクラグへ加入していない人に向け、逆から(アメックスプラチナから)のアプローチとしての手段も兼ねていると思われます。
しかしひとつ気になるのはアメックスプラチナとみずほプレミアムクラグのサービスが相当に被っているということ。特にT&E(トラベル&エンターテインメント)や、その他の予約代行などはアメックス側に任せ、みずほ銀行としてはATM無料や資産運用などに対する無料コンサルに追加し、銀行独自サービスの方を充実して行って欲しいところですね。
ということで、ブランドだけを借りた銀行発行の提携カードよりも、個人的にはこういった互いの強み(長所)を生かす提携クレジットカードの方が、発行する意味合いや存在価値は高いような気がします。