2017年8月24日のプレスリリースにてダイナースクラブのごひいき予約サービスが開始されました。
「この店でキャンセルが出たら優先的に連絡してほしい」という会員様からのお声と、「突然のキャンセルに本当に困っている。ダイナースクラブでどうにかできないだろうか」という飲食店様からのお声を結びつけるべく、予約の取りづらい有名店を含む優良飲食店で生じたキャンセル席をダイナースクラブが買い取り、会員様へ即時通知をするサービスを2017年8月24日から始めました。引用:ダイナースクラブ
ホテル予約でも似通ったサービスが存在しますが、そのレストラン版といった処でしょうか。食に関することは他のクレジットカード会社の追随を許さないダイナースらしい着眼点ともいえますね。
実はこのごひいき予約の発表の場(プレスリリース会場)へ幸運にもお声掛け頂いたのですが、私の都合がどうしても折り合わず参加することができなかったのは残念でした。こういった時の地方在住者はツライですね。
しかも当日の会場発表まで、そのサービス名や内容など招待者へも一切知らされない極秘プロジェクトだったことから、私もwebのプレスリリースでその内容などを知ることに。
ごひいき予約とは?
・お客様と飲食店。どちらも幸せになるグルメサービス
「ダイナースクラブ ごひいき予約」は、直前キャンセルによって生じたレストランの空席をダイナースクラブが買い取り、ダイナースクラブ会員に対しLINEで飲食店の空席をリアルタイムに告知・再販、ポケットメニューが運営するウェブサービス「ポケットコンシェルジュ」を通じ、予約・決済ができるサービス
今やスマートフォン利用者における大半の端末内にはLINEアプリが入っていると思います。そのLINEでダイナースクラブLINE公式アカウントを友だち追加すると、日々キャンセル情報のメッセージが飛んでくるという流れ。あとはそのレストランを予約し利用するといったイメージです、簡単ですね。
ホテルや航空機などではNo Show(無断キャンセル)の人が一定数発生するため、各社ともにそれを見越したハンドリング(客室販売や、座席販売)が必要となります。が、レストランでオーバーブッキングを行うのは、正直なかなか厳しいですね。
とはいえ、レストランにおいての直前キャンセルは、仕入食材や人件費、その他諸々の諸経費ロスが大きいため、運営側の大きな課題であったといいます。
そこでダイナースクラブが直前キャンセルが生じたレストランのテーブル(座席)を買取り、LINEという即時性の高い連絡手法で会員へ告知するといった新たなビジネスモデルは、ダイナース会員にもレストランにも嬉しいサービスといえるでしょう。
対象店舗
・うぶか / 81(エイティーワン) / 恵比寿 くろいわ / KEISUKE MATSUSHIMA / 銀座 小十 / 鮨 心白(しんぱく)/ 日本料理 晴山 / セララバアド / TAKAZAWA / ナベノ-イズム / NARISAWA / 日本料理 龍吟 / 青空(はるたか) / フルタ / リストランテ ラ・バリック トウキョウ / ダイナースクラブ すきやばし次郎 会食会
ごひいき予約の対象店舗は現在のところ16店舗。ですが、すきばやし次郎はダイナースクラブ主催の会食会時のみ対象ですから、実際のところは15店舗。しかしリリースされた直後ということで、今後は順次対象店舗を拡大していく予定だそう。
またリリースを見るに、サービス提供はダイナースクラブですが、そのプラットフォーム(オンライン予約サービス)は株式会社ポケットメニューのポケットコンシェルジュを利用しているようです。ここはハイクオリティのレストランのみを紹介・予約・決済する独自のサービスで、その内容からダイナースクラブとの相性も良かったのでしょう。
ごひいき予約の対象店舗のエリアを見ると、いつものことながらまずは首都圏となっています。次いで関西や中部、その後に北海道や私のエリアである九州などへ展開するのが定石ですね。よって首都圏在住のダイナースクラブ会員の方々がまずはそのテストを兼ねつつ恩恵を受けるということ。
であれば、これを機会にダイナースクラブを取得するという人が首都圏を中心に増えそうですね。