JCBは2000年以降、毎年、消費者(JCB会員・非会員を含む)を対象としてクレジットカードの利用に関する消費活動についての実態を把握することを目的とした調査を実施しており、今年もそのレポート(2016年度版)が掲載されました。
・時期:2016年9月
・方法:インターネット調査
・地域:全国
・対象:3,500人(20代から60代の男女、学生を含む)
・集計:ウェイトバック集計(回収したサンプルを市場ボリュームに換算して集計を行う)
対象人数(サンプル数)が多いのか?少ないのか?適量数なのか?分かりませんw が2010年度の国勢調査確定値に基づき、各サンプルに対する(都道府県別の)母集団と回収サンプル数から割出した「ウェイトバック値」を掛け合わせて集計サンプルを算出しているそうです。
その調査のカテゴリーは大きく7つに分類されている中で、個人的に注目した4つを所見を交えながら掲載してみましょう。
クレジットカード保有率は84%
2012年の数値から毎年減少傾向にあったクレジットカード保有枚数ですが、2016年は前年と比較し微増(ほぼ横這い)にあるようです。
また、男女20代、男性30代の保有率は他の年代と比べて低く、保有率80%を下回るそうな。個人的に思うに、この辺りは近年、多種多様化した雇用形態と、気楽なスマホ端末の分割払いが引き起した産物ではないでしょうか。
結果、なかなかクレジットカードの審査に合格しない人が多い(特に分割払い滞納等による信用調査上のブラックが多い)のかもしれません。
クレジットカード保有枚数は3.2枚
次に、1人あたりのクレジットカード保有枚数は平均3.2枚、携帯枚数(実際に持ち歩くクレジットカードの枚数)は平均2.0枚で、どちらも昨年と同程度とのこと。
↑表の数値を見るに、3枚以内が70%を占めていることから2枚持ちが一般的な普通の人なのだと考えます。が、もし当ブログでアンケートを取れば、限りなく右側(5枚・6枚・7枚以上)のレンジにボリュームが偏るハズw
クレジットカードごとの利用理由
所有するクレジットカードを選択した(あるいは利用する)理由としては圧倒的に、
・入会金や年会費が他社と比較して安いから(無料含む)
となっています、やはりマイル貯まる系は強いですね。次いで日常の身の周りで利用し易いカード、そして特に理由はないというのが面白いw これは付き合いや店頭勧誘などで流されるように入会した人たちなではないか?と予想します。
一方、券面(カードデザイン)が気に入っているや、ゴールドやプラチナカードだから、そして海外サポートの充実を挙げた人は少ないものの、おそらく決済額はこの理由を挙げた人たちが最も多そうな気がしています(あくまで所見ですw)。
クレジットカードにおける支払先の割合
最後にクレジットカードで決済する先の割合(青い折れ線グラフ)です。最も多く利用されている支払先(決済額ではなく、決済頻度)はオンラインショップで、全ての通信販売が対象となるため、これは当然といえば当然。
重要なのは次点から。やはり金額的にも高額となりがちな先(店)が多いですね。航空券、旅館・ホテル、旅行代理店、ゴルフ場、百貨店といった所が目立ってクレジットカード利用頻度は高い。
この数値を見ると、やはり当ブログの各カテゴリーと被るのは必然的なことなのだと感じた次第です。また、コンビニでの利用率が低いのは、おそらく電子マネー率が高いことからでしょう。
といった感じで私が注視した点を掲載し述べてきましたが、JCBのレポートでは当記事で触れなかった部分も多数まとめてあります。興味のある方は1度そのレポートに目を通してみては如何でしょうか。