巷のwebサイトを徘徊していると良く目にするのが「クレジットカードを取得した時と今では所得が異なる」とか「所得は申告制だけれども源泉徴収票を同封した」という内容。
その多くの理由はインビテーション制カードへの突撃や現在保有するクレジットカードの上位カードを取得するために行うアクションのようです。が、そういったデータは残念ながら流通していますし、保有されています。またその人が会社員ならなおさらですね、自分が知らないだけで他の社員や同僚も同じ会社が発行するクレジットカードを保有していれば、勤務先における所得はある程度把握されているからです。経営者でもない限り、所得(社内給与)に10倍や20倍といった劇的な格差はないでしょう。
よって源泉徴収票や所得証明を入会申込書に同封する(アピールする)は、あまり意味のないことだと個人的に思っています。しかし会社員以外の人(特に自営業者)であれば税金をクレジットカードで納めることにより昨年の収入をクレジットカード会社へさりげなく申告することが可能かもしれません。
税金をクレジットカードで支払う
現在、自治体によっては各種税金をクレジットカードで支払うことが可能です。口座引落しだと何も見返りもありませんが、クレジットカード払いだとポイント(やマイルなど)が加算されることから、これを利用しない手はありませんね。
クレジットカードで固定資産税を払えばその人の固定資産が、また個人市県民税を払えばその人の所得が支払いに使用したクレジットカード会社へ判明することに繋がります。所得税をクレジットカードで払えれば話が早く、支払額も多いことから(ポイント的に)最もオイシイのですが、現在所得税をクレジットカードで払うことはできません。
福岡市はようやく平成28年度からクレジットカード払いが可能に
わが自治体の福岡市も今年からようやくクレジットカード払いが可能となりました。よって早速手続きを行います。この先は若干ローカルネタも含むこと予めご容赦下さい。
利用できる税目と利用可能なクレジットカード
福岡市では以下の税目を各種クレジットカードで支払うことが可能です。
◆利用できるクレジットカード:VISA / Master / JCB / AMEX / Diners / TSCUBIC
指定代理納付者がトヨタファイナンスのため、TS CUBICも利用可能だそうなw
ただしクレジットカード払いには手数料が必要
少々気に入らないのが手数料、なんだか場末の飲み屋みたいですねw ちなみに手数料計算機へ個人市県民税400万円で入力してみました。細かいことは割愛しザックリと言えば個人市県民税の10倍がほぼ所得になります。よって400万円収める人の所得は約4,000万円ということ。その際のクレジットカード払い手数料は31,536円です。
千万単位で稼ぐ人は百万単位で個人市県民税を収めねばなりません。億単位で稼ぐ人はもう一桁増えますので今までの単なる口座引落しから手数料を払ってでもクレジットカード払いにするだけで納税に対するリターンが望めるということです。
と同時に、利用したクレジットカード会社へのさりげない所得申告も行えます。勤務先が全て行ってくれる会社員には必要のない作業ですが、自らが全てを行う経営者や自営業者、フリーランスの方々には様々な意味でクレジットカードでの納税は有効手段になるでしょう。
いずれは全ての自治体でクレジットカードによる納税が可能となり、将来的に所得税も対応してくれればいうことありませんね。
ちなみに福岡市の場合、現在口座引落しで固定資産税や個人市県民税などを収めていてクレジットカード払いに変更する場合は事前に口座引落し終了の届出を行わなければなりませんので、管轄の区役所へ連絡しその書類を送付してもらいましょう。