12月14日(月)より三井住友トラストクラブ運営として新たに出発したダイナースクラブですが、先日のサンケイビズにその親会社である三井住友信託銀行社長のインタビューが掲載されていました。
三井住友信託銀行の常陰均社長は22日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今月14日に買収を完了した米シティグループが日本で展開していた「ダイナース」ブランドのカード発行枚数を「2020年をめどに100万枚まで増やす」考えを示した。
ダイナースカードを日本で独占的に扱える権利などを引き継ぐ形で新会社「三井住友トラストクラブ」として営業を開始した。現在、同社の顧客数は約74万人。常陰社長は、三井住友信託銀の顧客に対して「ダイナースカードの加入の際に手数料を割引くことも検討したい」と発行枚数の増加に意欲を示した。このほか、ダイナースがこれまで行っていた会員向けのイベントなども拡充し、関東に加え関西でも新たに行う方針。また、「ダイナース会員に定期預金金利の優遇サービスも実施し始めた」(常陰社長)。三井住友信託銀のグループのカード会社には三井住友トラスト・カードがあるが、発行枚数は約20万枚にとどまっている。今回の買収により、顧客基盤を大幅に広げたい考えだ。参照元:SankeiBiz
また、毎日新聞の「トップインタビュー」の中でもこのようなことをおっしゃっています。
シティから買ったクレジットカード事業の中身はダイナースクラブがほとんどで、約70万人の会員は40-50代が中心。医者や弁護士、企業経営者など高収入で消費も旺盛な人が多い。一方、当社の顧客は60歳以上の退職者や地主が過半を占め、株などの資産を保有する人が多い。ダイナースクラブの会員はこうした顧客層とは似て非なるお客さま。買収によって、新たな顧客基盤を獲得できた。ダイナースは会員サービスが充実しており、新たな顧客開拓の大きな武器にもなる。
来年4月以降は、新会社で新しいサービスを提供していく。カード会員は当社の資産運用の相談サービスが利用できる。若い人に信託銀行の顧客になってもらうための起爆剤になればと思う。現在、約74万枚のカード発行枚数を2020年には100万枚に増やしたい。参照元:毎日新聞
ダイナースクラブの国内発行枚数は過去も含め公表されていないため正確な枚数は分かりません。が、今回のインタビューから「同社の顧客数は約74万人=ダイナース現状発行枚数」なのでしょう。しかし現状が74万枚であるにせよ、向こう4年間で26万枚の純増は結構なフォーキャスト(目標)だといえますね。
そんななか、私が注目したのは「ダイナースがこれまで行っていた会員向けのイベントなども拡充し、関東に加え関西でも新たに行う方針」という一言。確かに現状は関東を中心としたサービス内容ですから、今後ぜひサービスエリア及び内容の拡充を図って欲しいものですし、またそれが期待できる一言(インタビュー)だと感じました。