定期的に購読しているレポートにて、昨年度のアメリカ国内におけるクレジットカード市場ブランド別実績が掲載されていましたので、少しだけご紹介します。
アメリカの2014年カード総取扱高は、5兆1,384億ドル(約617兆円)で、日本と比べその規模は14倍強にもなります。カード総取扱高成長率は8.4%、2013年は前年比7.3%ということから、2014年は更にキャッシュレス化が進んでいるそうな。さすがはカード大国ですね。
アメリカ4大カードブランドの2014年実績
↑表が昨年のアメリカ国内におけるブランド別実績です。見ての通りですから各項目には逐一触れませんw が、右端のカード1枚当たりの決済額欄「AVG(アベレージ)」は私の方で追加した項目です。(※ダイナースはディスカバー傘下ですが、今回のデータには反映されていません)
その結果を見ると、アメックスの決済額が一桁多く、他ブランドに比べるとズバ抜けて高いことが分かりますね。他ブランドは1枚当たり年間30–40万円程の決済なのに対し、アメックスは130万円程と、約3倍強の年間決済額です。単純にいえばAMEXホルダー(1人)は、Visaホルダー3人分の貢献度(決済する)ということになります。
注意点として、これは総取扱高を発行枚数で割った平均値であり、本来はより実感に近い中間値や、実態を表す最頻値だと結果も少しは変わってくると思います。VISAでも年間数億と決済するホルダーがいるでしょうし、方やアメックスとはいえ取得するだけで年間決済ゼロのホルダーは多数存在しているハズですw
しかし今回のような他社間の比較時には、平均値でもそれなりの意味を持ち、データとして有効と言えるでしょう。アメリカ国内の決済シーンでは、アメックスを提示すればそれなりの顧客層だという目で見られ、また対応されることは間違いありません。