海外渡航先は、主にクレジットカードでの決済が中心となります。しかしホテルや食事などでのサービス時におけるチップ、そしてクレジットカードへ対応していない露店など、決済をカードだけで100%カバーすることは困難でしょう。
また、通貨の異なる国を跨いだ旅程の場合、僅かなキャッシュとはいえ、次の国に移動する度に発生する「両替手数料」もバカにはなりませんね。
そこでMasterCardと、そのグループ会社でプリペイドカード「キャッシュパスポート」の販売会社であるマスターカードプリペイドマネージメントサービシーズジャパン株式会社(2015年12月1日より「アクセスプリペイドジャパン株式会社」から社名変更)は、世界250万台以上のMasterCardマークのあるATMと、3,800万以上のMasterCard加盟店で利用可能な、海外専用トラベルプリペイドカード「マルチカレンシーキャッシュパスポート」の提供を2014年8月28日より開始しており、コレが非常に便利なアイテムです。
7通貨対応やicチップ付きMasterCardとして決済機能を持つカードスペックよりも、個人的にはそのカードフェイス(デザイン@カメレオン)に好感を持ちましたw
目次
マルチカレンシーキャッシュパスポートとは?
まず「マルチカレンシーキャッシュパスポート」最大の特徴はチャージ(先入金)が必要なプリペイド方式ということから「審査不要で、誰でも発行が可能」という処です。勿論、年会費や年齢制限もなく、面倒な口座開設も不要です。
ということは、海外留学生等でも個人カードが発行でき、チャージ(日本在住の家族からの送金も可能)さえしておけば、何時でもマスターカードとして決済も可能になります。
①:日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルの7つの通貨に、それぞれ必要なだけチャージが可能
②:スペアカードと24時間365日の緊急アシスタンスサービスが付き、海外での決済トラブルから開放されます
③:MasterCard加盟店なら決済手段としても使えてキャッシュレスで利用可能。プリペイドタイプなので使い過ぎにならない
マルチカレンシーキャッシュパスポートはTポイント付き!
冒頭にも書いた通り、普段現金両替では何のポイントも貯まりませんが、Tポイントと提携しているマルチカレンシーキャッシュパスポート(申し込みの際、Tポイント付きキャッシュパスポートを要選択)は、海外でMasterCard加盟店での決済や、MasterCard対応ATMで現地通貨を引き出してもTポイントが付与されます。
マルチカレンシーキャッシュパスポートに申込んでみた
私自身も発行依頼(申込)しました。クレジットカードのような審査もありませんので、申込入力自体は5分程でカンタンに完了し、すぐにメールが届きます。
カードは申込後約1週間程で発行され「本人限定受取郵便物」で送られてきます。
2016年からマイナンバーの確認が必要に
私がキャッシュパスポートを作成した際はまだマイナンバー制度がスタートしてなかったこともあり、その確認作業はありませんでしたが、現在では不正な国外送金等を防ぐためにマイナンバーの確認が実施されています。
◆個人番号(マイナンバー)の取り扱いについて
当社は「内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律」に基づく確認事務を目的として、キャッシュパスポートをご利用いただくにあたり個人番号(マイナンバー)の確認を行っております。個人番号申告書を受領後、個人番号(マイナンバー)の確認作業を行ったうえ、当該書類が不正に利用されたり、個人番号(マイナンバー)が漏れたりすることがないよう、復元できないようにして破棄する措置を講じております。関連会社等へのマイナンバーの提供等はしておりません。参照:キャッシュパスポート
これは法令上必要な作業ですのできちんと対応しておきましょう。そんな手間以上に利便性の高いカードだと使用者として(私は)いえます。
本人限定受取郵便物が届く
申込みを行ってから5日ほどで「本人限定受取郵便物到着のお知らせ」が届きました。同封された案内に沿って受取(配達)希望日時(私の場合は翌日)を郵便局へ伝えます。
これが「本人限定受取郵便物」です。その名の通り「本人」でないと受取ができませんので注意が必要です。配達員へ免許証(身分証明書)を提示し、その場で本人確認作業が行われ、ようやく受取が完了します。
マルチカレンシーキャッシュパスポート到着
申込完了から6日で「カード(マルチカレンシーキャッシュパスポート)」到着です。
ちなみにカードは2枚(オリジナルカードとスペアカード)同封されていました(同デザインでカード番号下4桁違い)。カードの有効期限は5年となっています。
感じた通り、なかなか良いカードフェイスですね(番号部分は加工しています)。ICチップもシルバーの小振りなチップで嫌味がありません。女性でも違和感無く所持できるデザインではないでしょうか。
カードへチャージ(入金)してみよう
カードが到着してまず行うことは、カードへのチャージです。チャージしなければ「マイアカウント」が作成できない仕様となっています。最低チャージ額は、どの通貨で入金するにしても1万円です。
入金や残金の管理には色々とコストが掛かる訳ですから、運営側からの視点で見れば(カードだけ作って使用しない人もいるでしょうし)管理上(入金後のアカウント作成は)合理的な方法だと思います。
チャージ先の口座は、アクセスプリペイドジャパン名義の三井住友銀行で統一され、通貨によって入金先の口座番号下1桁が変わります。初回のチャージは(最近円安ですし)デフォルトの日本円にしましたw チャージ(入金)の際は「チャージ日のレート」で入金額が左右されますので注意が必要です。
チャージ(入金)が完了すると、このような「完了メール」が届きます。
マイアカウント作成する
マイアカウントは先に記載した通り「初回チャージ完了後」に作成が可能となります。カード番号・生年月日・登録時に入力した母親の旧姓・任意パスワードを入力し、マイアカウント作成が完了します。
残高は各通貨毎に一覧表示されますから、一目瞭然で見やすい画面ですね。
さらに「各国旗」をクリックすると、詳細表示されます。
これでいつ海外へ渡航することになっても、現地のATMで現地通貨を引き出すことが可能となりました。もう現地での面倒な両替作業も必要ありませんね。さらには利用する毎に「Tポイント」も貯まりますw
急な海外出張や年末の旅行に向けて今から発行しておこう
国際キャッシュカードと異なり、面倒な個人口座開設は不要、クレジットカードのような使い過ぎの心配も無く、また発行手数料も無料で、カードの有効期限は最大5年ですから、渡航直前で慌てて発行するより今から作っておくことをお勧めします。スマートな旅の必需品となることは間違いありません。