去る6月2日、三井住友フィナンシャルグループは、さくらカード株式会社と株式会社セディナのクレジットカード事業の統合を進め、平成28年4月を目処に両社の合併を実施することにより、クレジットカード事業の再編を行うと発表しました。
また、セディナから平成26年7月14日よりキャッシュカードとクレジットカードの2つの機能を備えた「SMBC JCB CARD」の取り扱いを開始するそうです。
SMBC JCB CARD
◆名称:「SMBC JCB CARD」(読み:「エスエムビーシージェーシービーカード」)
◆種類:ゴールドカードとクラシックカードの2券種を用意
◆機能:三井住友銀行のキャッシュカード機能と、セディナのクレジットカードの機能
◆特典:クレジットカードの利用に応じ、セディナ「わくわくポイント」が貯まる
JCBカードとはいうものの、「okidokiポイント」ではなく、セディナの「わくわくポイント」が貯まるようですね。ということで、基本的にはJCBライセンスを利用した開放型のカードといえます。
合併と再編
◆再編の目的:
さくらカードは、三井住友銀行と協働し、キャッシュカード一体型クレジットカードを中心としたJCBブランドのクレジットカードを、主に三井住友銀行のお客さまに対して提供してまいりました。
また、セディナは、流通・小売業との協働で培ってきたクレジットカード・ビジネス・モデルをてことして、各種企業と提携し、お客さまの利便性に資するクレジットカードを提供しております。
これまで両社が培ってきたノウハウを融合させることで、SMFGグループとして、三井住友銀行のお客さまを中心としたJCBブランドカードへのニーズ対応力を強化し、より一層付加価値の高いクレジットカード関連商品・サービスを提供すべく、本再編を実施することと致しました。(原文まま)
◆再編の概要:
①セディナによる三井住友銀行との新キャッシュカード一体型クレジットカードの発行
⇒これまでさくらカードが、三井住友銀行と協働で提供していたJCBブランドのキャッシュカード一体型クレジットカードに代わり、平成26年7月14日より新たにセディナがキャッシュカード一体型クレジットカード「SMBC JCB CARD」を発行します。(原文まま)
②さくらカードとセディナの事業統合
⇒「SMBC JCB CARD」の取扱に加え、さくらカードが培ってきた三井住友銀行との協働を中心とするクレジットカード事業のノウハウ等を、セディナへ承継し、同社が有するマーケティング力等と融合させるべく、順次事業の統合を進め、平成28年4月を目処に、両社の合併を実施します。(原文まま)
結論
リリースされた内容から読むに「さくらカードのノウハウ等をセディナへ継承」という表現から、セディナが母体となりさくらカードを吸収する形に近いようです。
そこで気になるのが今後「さくらカードが発行していたJCBオリジナルシリーズ」の扱いです。というのも、プロパー発行以外では、最もメジャーな(発行枚数も多かったであろう)FC発行「JCB ザ・クラス」の代表的な発行会社でもありました。
その既存会員も含めてセディナがフォローしていくのかどうか?注視していきたいと思います。