デルタアメックスゴールドに関するさまざまな記事を書いていると、実際にカードを取得してそのメリットはあるのか?といったご質問を定期的に頂いています。逐一の返信や回答はご遠慮させて頂いているため、今回はむしろデルタアメックスゴールド取得のデメリットはあるのか?ということを少し考えてみました。
そもそもデルタアメックスゴールドに対する私の認識は、3年前にメインブログで呟いた内容のまま現在に至っています。
しかし、その際の呟きは抽象的な内容であると同時に、現在ではデルタアメックスゴールドのホルダーとして、実際の付帯サービス視点で過去の記事を掘り起こしながら簡単にまとめてみましょう。興味や時間のある方は各関連記事を参照ください。
現在のデルタアメックスゴールドカードには、私がカードを取得した頃と異なりICチップが搭載され、特に海外利用時にスキミングされるなどの不安要素が取り除かれました。webでしか買い物はしない人にとってはあまり意味のないことかもしれません。が、デルタアメックスゴールドを取得する(しようと思う)ことは海外渡航を視野に入れた会員の方が多いと考えられます。よって地味ではあるもののセキュリティ面では大いに飛躍したといってよいでしょうね。
目次
アメックスゴールドとしての特典は普通
・年会費:本会員26,000円+税/家族カード12,000円+税
・旅行保険:最高1億円の旅行傷害保険が付帯
・オーバーシーズアシスト:海外からでもレストランの予約から緊急時の相談まで日本語で対応
・100円=1マイル:海外利用では1.25マイル:デルタ航空券購入では3倍マイル
・100万円利用毎にボーナス5,000マイル(年3回まで)
・各種ショッピングに対するプロテクション(キャンセル・オンライン・返品など)
アメックスゴールドとデルタ航空が提携したカードがデルタアメックスゴールドカードです。そのためアメックス側の付帯サービスはゴールドレベルの内容が(一部を除き)享受できます。除かれる一部のサービスとはプロパーカード専用ともいえる招待日和など。この招待日和を利用したければプロパーゴールドカードを取得するしかありません。
しかし各種プロテクション(補償)やオーバーシーズアシスト、京都観光ラウンジなどの基本的な付帯サービスはゴールドカード同様に利用できます。
そこで巷ではデルタアメックスゴールドは年会費(26,000円+税)の高さがデメリットであるという内容をよく見聞きしますが、私はそうは思いません。何故なら提携先のデルタ航空側における付帯サービス内容が非常に大きいからです。
決済用のカードとして捉えると確かに年会費が高いと感じるでしょう。しかし決済さえできれば良いのであれば年会費無料のカードを作るべきで、そもそもデルタアメックスゴールドの必要性はありませんね。
決済さえできればとデルタアメックスゴールドを選択する人はいませんから、コレ(年会費)はデメリットといえません。
決済における唯一のデメリットを挙げるならば電子マネー(EdyやSuica)へのチャージでポイント(スカイマイル)が積算されないことです。ココ(チャージ)へ大いに拘る人は入会を回避しましょう。
自動付帯の上級会員ゴールドメダリオンに尽きると思う
先に結論を述べるw と、デルタアメックスゴールドへの入会動機は、カード取得と同時に自動で付与されるデルタスカイマイルの上級会員ゴールドメダリオンのハズ。そして以下の主な付帯サービスを享受できる前提での年会費(26,000円+税)は正直安いとすら思います。
プレミアムエコノミーへ無料アップグレード
他社でいうところのプレミアムエコノミーに位置する、デルタ航空のコンフォートプラス。そのシートへゴールドメダリオンの場合、出発の72時間前から無料でアップグレードが可能です。
国内キャリアでいえば、ANAではスーパーフライヤーズ(SFC)以上、JALではグローバルクラブ(JGC)以上でなければ、同等クラスへは無料アップグレードできません。SFCもJGCも過酷な修行をして(さらにステータスを維持するため毎年カードの年会費を払って)まで取得したい人が毎年後を絶たないなか、デルタアメックスゴールドを取得するだけで同等のステータスが与えられる(修行いらずw)のは非常に大きなベネフィットです。
このステータス(デルタはスカイチーム参加)を武器に、他アライアンス(スターアライアンスやワンワールド)参加航空会社の上級会員へステータスマッチするツワモノもいます。
ニッポン500マイルキャンペーンで国内線もカバー
デルタ航空はアメリカの航空会社のため、国内線搭乗で全く使えない(マイルが貯まらない)とデメリットを謳う人はニッポン500マイルキャンペーンを知らない人でしょう。ゴールドメダリオンの場合、日本国内定期路線(すべての航空会社・運賃・クラス)片道フライトにつき500スカイボーナスマイルを、最大5,000スカイボーナスマイルまで他社搭乗で貯めることが可能です。
羽田の国際線ラウンジも同行者1名まで無料
国内線の場合はアメックス側の付帯サービスである空港カードラウンジを、そして国際線では羽田空港航空会社共用ラウンジであるTIAT LOUNGEとTIAT LOUNGE ANNEXを、ゴールドメダリオン会員はデルタ航空利用時の座席クラスに関係なく出国前にラウンジへ入室し寛ぐことができます。
充実したキャンペーンを実施
これはゴールドメダリオンに限った企画ではありませんが、スカイマイル提携会社を利用することにより、1社につき1,000ボーナスマイル(最大25,000ボーナスマイルまで)を搭乗せずとも獲得できるキャンペーンを現在実施しています。国内の航空会社も似通ったキャンペーンを行うものの、チビチビと数十マイルでなく、これくらい太っ腹なキャンペーンを実施して欲しいものですねw
毎年の卓上カレンダー送付
コレはどの航空会社でも上級会員向けの定番といえるモノ。アメリカンクオリティで少々サイズはデカいw ですが、ゴールドメダリオンには毎年デルタ航空より卓上カレンダーが送付されていきます。(2018年版よりwebからダウンロードするデジタル版へ変更されました)
デルタアメックスゴールドの付帯サービスに魅力を感じたら1度体感しよう
結果、大局的にカードとエアライン周りのベネフィットを掲載しましたが、デルタアメックスゴールドに対する取得(あるいは申込み)の動機がゴールドメダリオン(上級会員)であるならば、電子マネーへのチャージ以外気になるデメリットは殆ど無いといってよいでしょう。
結局のところ、冒頭で紹介した3年前の記事で「デルタアメックスゴールドはクレジットカードではない(気がします)」と書いたことは、実際にデルタアメックスゴールドを取得している現在において、やはり今回のように各種サービスを再確認してもなお当時からの認識に変化はありませんね。
また、このカードを追随するようなエアライン系クレジットカードがいまだに現れないことから、デルタアメックスゴールドの鮮度も発行開始から落ちることなく維持できているよう私の目には映ります。
結局のところ、デルタアメックスゴールドの付帯サービスが気になったら1度取得して体感するのが最も良い方法だということです。