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2015年のクレジットカード保有率は84%も、2011年から減少傾向。最も多いスタイルは2枚持ちだそう
株式会社ジェーシービー(JCB)から、全国の一般消費者を対象に、クレジットカードの保有および利用の実態について調査した「クレジットカードに関する総合調査」の2015年度結果が発表されました。この調査は20代から60代の男女、かつJCBカード保有有無は不問の、国内一般消費者3,500名を対象にwebにて実施されているものです。
その調査結果から気になった項目を数点Pick Upしたいと思います。
クレジットカードの保有率は84%、平均保有枚数は3.2枚
20代-60代の3,500名という数のなか(色々と理由はあるでしょうが)16%もの方々がクレジットカードを保有しておらず、2011年度の調査から比較すると4ポイント以上も保有率が減少しています。また、平均保有枚数は3.2枚ですが、最も多い保有スタイルは2枚持ち、次いで1枚持ちという結果。4枚以上の方々が単に平均値を押し上げてるだけで、実情(いわゆる中央値)は3枚以下の方が圧倒的に多いことが分かります。
20代のクレジットカード保有率が男女共に低い
しかし保有率の方が気になりますね。90%に近かった2011年時点では限りなく100%に向かって上昇していくと予測していたであろうなか、現実は年々右肩下がり。その原因の一旦として、どうやら20代(男女共70%台前半)の保有率の低さが起因しているようです。
残念ながらその理由は分析・報告されていませんが、私の勝手な推測では「20代の若者達はクレジットカードを作らないのでなく、作れない」のかもしれません。
何故なら学生を含む一部の20代において「携帯(スマホ)端末代金分割払いの安易な滞納・強制解約などにより、知らぬ間にブラックリストへ名を連ねてしまう」ことで、結果クレジットカードの審査に通らないのではないか?と。あくまで推測ですが。
クレジットカード選択の理由
保有するクレジットカードを選択した理由は明確にほぼ上位2点に集約されています。
②:ポイントやマイルが貯めやすいから
これは分かり易い、というか至極当然の理由でしょう。年会費やポイント、マイルが先に来て、ソレに付随したクレジットカードを選択しているということですね。とはいえ、プラチナカード⇒高い利用限度額⇒デスクのサポート体制⇒補償・保険⇒券面デザインなどのプレミアム系カードに共通する内容を合計すると22ポイントを超える無視できない数値になります。
このことから兎に角安い(コストの掛からない)クレジットカードか、コストは掛かっても手厚いサービスを提供するクレジットカードへまず二極化し、そこへマイルやポイントを量産できる提携クレジットカードを2枚目(もしくはコレが1枚目=メインカード)として持つ。といった保有パターンが見て取れます。
とはいえ、webでの買物(インターネットショッピング)の利用増加に伴い、クレジットカード利用率は上昇傾向であり、また電子マネー保有率に至ってはクレジットカード保有率に肉薄している模様。
しかしこういった調査結果は色々と考えさせられ面白いですね。pdfファイルで詳細データがUpされていますので、興味のある方は目を通してみて下さい。