GW後半は佐賀県唐津市へ里帰りしました。
里帰りとは言っても、小学1年から中学1年までの7年間を過ごした地であり、実家がある訳ではありません。が、私にとっては幼き頃の友人・知人が大勢住まう第2の故郷と言える地です。
到着日のディナーは市内に古くから店を構える「寿司 海幸」へお邪魔しました。ここは大将及びその家族で運営されており、その家族全員が小・中学校の大先輩です。
寿司 海幸
最大の特徴は、寿司屋とは思えぬ地下室のワインセラーです。元々は倉庫だったものを、当時の造りはそのまま活かす形で改装し使用されています。年間を通して安定した気温と湿度が保たれている天然に近いセラーです。
と、いうことで英国王室御用達のJOSEPH PERRIER CUVEE ROYALE BRUT BLANC DE BLANCS(ジョセフ・ペリエ ブラン・ド・ブラン2004ヴィンテージ)を選択し、それに合う料理をお任せでお願いしました。シャンパングラスも多種多様に揃えてあり、その中から選択できます。
このブラン・ド・ブラン2004は「1860年代復刻ボトルver.」で、普段お目に掛ることはあまりありません。私も初めて飲んだのですが、ここ最近頂いたシャンパンでは最も美味しい部類でした。辛口を敬遠しがちな方にも合うBrutだと思います。
もとも海幸でも「コレクション」していたモノのようで、おそらく市販されている価格より安く提供して頂きました。(感謝)
ここで握りをお願いし4貫食した後、ワインを変更します。
特に雲丹と穴子が美味しくて、妻・私共にお代わりを頂きました。唐津というロケーション柄、海産物の美味しさは昔も今も変わりませんね、非常に充実したディナーとなりました。
明るいうちに入店し一番乗りでしたが、結局最後まで居残って大将達との会話を楽しみました。
ジャック・マイヨール
海幸の店内中央に立つ大黒柱には、唐津を愛し、私同様に唐津を第2の故郷と呼んでいた「ジャック・マイヨール 」のサインが今も残っています。
大将曰く「子供の様なのオッサンだった」そうですが、滅多にサインをしない彼が自ら柱にサインするところを見るに、彼もこの店が非常にお気に入りだったと想像できますね。
イルカと一緒に潜水する絵がなんとも彼らしいと感じます。ちなみにこのサインは1997年のクリスマスイヴ、
そのサインの反対(裏)側には1980年のニューイヤーと書かれたサインが残されていますので、この年、彼は唐津で年を越し、尚且つこの店に入り浸っていたようです。
彼がモデルとなった映画「Le Grand Bleu 」は、今でも(学生時代に観た)私の記憶に残っています。ジャックのライバルであるエンゾ・モリナーリ(エンゾ・マイオルカ)役を演じたジャン・レノに対し、大きな成功をもたらしたのもこの映画でしたね。
唐津滞在における宿泊等はメインブログ で纏めたいと思います。