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2024年からJAL Life Status プログラムが開始
先日(2023年11月14日)JALからのプレスリリースにて、以下のような発表が行われました。
JALは、日常生活のさまざまなシーンでマイルをためて、非日常の特別な体験でマイルをつかう「JALマイルライフ」を推進しています。その一環として、これまでの航空機搭乗に加えて、日常生活のさまざまなサービスのご利用でたまる生涯実績ポイントにより新たなステイタスや特典をご提供する「JAL Life Status プログラム」を、2024年1月から開始し、JALグローバルクラブのご入会資格や新設する6つのStar グレードごとにより充実した特典をご用意します。なお、1年間のご搭乗実績に応じてステイタスや特典をご提供するFLY ONプログラムに変更はございません。参照:JAL公式HP
この発表を受け、その内容の詳細な分析や対応がニュースやYouTube、ブログ等で紹介され、そしてそれに伴い(残り1ヶ月程度ですが)慌てて怒涛の修行を開始した人もいらっしゃる事でしょう。
そこで、ココではあくまでも個人的な所感を書いておこうと思います。
なので解説や攻略法とかではありません、そして内容を理解されてる前提だったりしますw
JALグローバルクラブの新たな位置付け
此度の改定にて最もインパクトを出したのがJALグローバルクラブ(以下、JGC)ではないでしょうか。
ビジネス搭乗ではなく、いわゆる「修行」といわれる多くの搭乗(業界では「多頻度」と呼称)を行うその主たる目的はこの↑カードを取得することにありました。
そのJGCカードを取得することにより、カードを保有する限り上級会員が維持できるシステムの歴史は古く、私が取得した2007年でも既にほぼ成熟していて、実際にJALグローバルクラブという名称の上級会員サービス自体のスタートを見れば、なんと1970年なのだそうな(当時はまだJALカードはなかった)。
故に、JGCへ入会したのが16年前、かつJMB(JALマイレージバンク)番号が7桁(直近加入の人は9桁)の私も、全くもって古参ではないのです。
何がいいたいかというと、それだけの長期間(数十年単位で)、JGCへの入会基準に変更がなかったということ。
そして、ここに来て入会基準を変更するということは、JALにとってJGC会員に求めるもの(いわばJGC会員の位置付け)を変えざるを得なくなったのだろう、と個人的に受取っています。
改定後のJALグローバルクラブ入会基準
まず、大前提としてJGCへの加入条件は単年度のFLY ONプログラムではなく、ライフタイムでの生涯実績を基準にしたライフステータス(JALではステイタス表記)プログラムによるライフステイタスポイントによって決定されます。
要は「単年度の実績でなく、生涯実績で行きましょうよ。」ということですね。
また搭乗実績だけではなく、JALカードでの決済実績や、JALMall・JALPayなどのJALサービス全般で生涯実績(ライフステイタスポイント)を積上げる方法へと2024年から変更されるため、新たなJALグローバルクラブ入会基準はというと、生涯実績1,500ポイント達成で入会可能となります。これ、主要な達成方法で単純計算すると、
- 国内線:1区間で5pt⇒300回搭乗
- 国際線:1,000区間マイルで5pt⇒300,000区間マイル搭乗
- JALカード:2,000マイル獲得で5pt⇒約6,000万円利用
という内容。この数字の捉え方は人それぞれですが、実績ゼロから単年で達成するにはハードルが高いでしょう。
しかし生涯実績で達成すれば良いため、過去の搭乗実績も勿論加算されます。
ちなみに、私の生涯実績(JAL HPで確認)を国内線+国際線で計算した結果は、約1,800ポイントほどでした。
この表で見るにJGC3スターと4スターの間くらいですね。途中ANA一択で5-6年JALを利用しない期間もありましたから、実績はこの位のモンですw
とはいえ、現在JGC会員で単年度の単発修行で加入した人たちは、生涯実績で見ると全く1,500ptに届かないと思われます。なので下駄を履かせてもらえる(ポイントが足りなくてもJALから付与され自動移行する)ワケです。
逆に、生涯実績だとJGC入会資格までさほど遠くないという人もなかには出てくるかもしれませんね。
今後はJALへの総合貢献度でJGC資格を与える方向
先に記したよう、2024年からJALグローバルクラブは単年実績プログラムではなく、生涯実績プログラムへと移行されます。
その改定内容を見るに、期間を限定せずJALグループへの総合貢献度でJGC資格を与える方向に舵を切ったといえますね。それが今後の位置付けなのでしょう。
また、現状(2023年までの)のシステムだと、ひとたびJGCを獲得した途端、マイルだけ消化して搭乗しなくなる人も多いですからねw その辺りも考慮したプログラムなのだと受取っています。
しかし、単年度のFLY ONプログラムも残っていますし、此度の発表では同時にダイヤモンドの最上位であるダイヤモンドメタル特典もリリースされました。
JALの新しいFLY ON サービス
2024年4月より、JMBダイヤモンドステイタスの中に、特にご搭乗の多いお客さま向けに「ダイヤモンドメタル特典」をご用意しました。参照:JAL公式HP
これにより、クローズドの存在であったメタル特典のハードルをクリアすべく目標を設定する人が出てくることでしょう。
個人的には良く練られたプログラム改定だと感じています。
とはいえ、来年にならないと発表されない内容等も存在しますし、このテのプログラムは利用者の状況や市場の反応を見て、変更・再改定などアップデートされるのが世の常というもの。
我々利用者も慌てず注視することが必要です。
どうするANA
ANAは既にライフソリューションサービスというプログラムで総合的貢献度を計り、各ステータスを達成することが可能となっていますが、スーパーフライヤーズ(SFC)入会条件は以前のままです。
基本的に右へ倣う両社w
JALのJGC改定を見てANAは動くのか?動かないのか?此方も注視する必要がありそうですね。