約1ヶ月程前に遡り、先月上旬に「アメリカン エキスプレス コーポレートカード」(以下、コーポレートカード)を取得しました。個人カードではなく、いわゆる法人カードです。
その発行形態(個人カードではないこと)から、記事にするのを少々悩みましたが、web上に情報が溢れる「アメリカン エキスプレス ビジネスカード」(以下、ビジネスカード)と比べ、アメックス コーポレートの情報は極端に少ないことからエントリーすることにしました。
発送方法と同封物
カードは「クロネコ セキュリティーパッケージ」で発送され、申込みから逆算すると約1週間程のスピード発行です。
そもそもコーポレート(法人)カードは、事前にアメックスの審査を通過した企業でないと発行されませんので「企業審査⇒審査通過⇒社員申込⇒発行」というフローになっています。故に、企業保証がなされた各個人(社員)個々の審査は無いに等しく、申込書送付後には即発行される仕組みです。
アメックスの法人系カードは一般的に、大手企業用の「コーポレート カード」と個人事業・中小企業向けの「ビジネス カード」と2種類用意されていますが、比較的発行基準が緩やかなビジネス カードに対して、コーポレート カードは企業規模や業績内容等、かなり厳格な基準で会社を審査します。
これは「コーポレート⇒法人事業部」と「ビジネス⇒個人事業部」とにアメックス内での担当部署も分かれるためで、ビジネス カードは個人カードに近い扱い(性質)なのだと考えられます。
同梱物は「挨拶状とカード台紙」のみ、実にアッサリしたものですね。
因みに勤務先は以前から「企業福利厚生」の一環として、アメックス コーポレートの発行を行っていましたので、私も取得は今回2回目(再取得)となります。詳細は後述しますが、以前はその内容(カードスペック)から「誰も利用しない福利厚生」と化していました。
スペック
個人のグリーンカードと同様に、近年カードフェイスが美しくなりましたね。以前(10年程前)は結構チープな仕上がりでした。主なスペックを以下に掲載します。
- 発行元:AMERICAN EXPRESS
- 年会費:基本1枚10,500円(契約企業・枚数により変動)
- 利用枠:記載なし(法人保証により基本制限なし)
- キャッシング枠:法人契約により設定(無料)
- 自動付帯保険:海外・国内旅行傷害⇒5,000万円(国内のみ利用条件付帯)/その他
- 支払方法:契約法人が以下より選択
①個別請求個別支払方式
②一括請求一括支払方式
③個別請求一括支払方式(アメックスによる審査が必要) - 支払責任:契約法人が以下より選択
①会社責任
②限定条件付き連帯責任 - ポイントプログラム:契約法人による事前の承諾が必要
①メンバーシップ・リワード⇒年会費4,200円(税込)
②メンバーシップ・リワード・プラス⇒追加年会費3,150円(税込)
ホルダー(社員)側から見たカードスペックとしては、ポイントプログラム参加に対して「会社の承諾及び年会費」が必要となるものの、カード基本年会費は会社負担となるため割安ですね、付帯保険等その他は個人カードのグリーンと同レベルといえます。
その中で、先に記載した「誰も利用しない福利厚生」と化した大きな原因は、カードの「支払方法」選択にありました。アメックス コーポレートカードを導入している企業の殆どが、支払方法として①の「個別請求個別支払方式」を採用していると思われます。
これは各個人が決済口座を持つ(自分の口座から引落しされる)、法人カードでありながら「個人カードと何ら変わらない」決済方法となります。会社として社員の金融事故(滞納等)における「リスク回避」の手段としては当然の選択とも言えますね。
しかし、これでは如何にカード年会費が会社負担だとしても、それ以外にメリットを見出せず、各自が保有するANAやJALカード、その他ポイントを集約させている個人カードで出張経費を決済する方法を選択します。実際、私もそうでした。
そこでこの度、会社側へ提案・打合せを行い、③の「個別請求一括支払方式」を導入して貰いました。簡単にいいますと「経費は会社口座から引落し、個人決済分は個人口座で清算する」方法です。個人決済分は個人口座で「清算する」と表現したのは、この部分に関して「会社は一旦全てのカード決済分を立替えて支払い、社内規定に基づき社員間と清算する」ことになりアメックスは関与しないためです。
世間一般では当然のように行われている「会社経費を個人が立替えた後、清算する」のではなく、「会社経費と個人経費を会社が立替えた後、個人分を清算する」逆転の発想です。一例として、
- 当月、会社経費として30万、個人的な買物として20万の計50万をコーポレートカードで利用
- 翌月、会社は個人分も立替え50万をアメックスに支払う
- 同時に、社内規定で決められた方法(給与天引きや振込み等)で個人決済分20万を社内清算する
これが一連の流れとなります。これ以上詳細に説明するには長くなると同時に、アメックスの回し者みたいになるため、内容や企業側のメリットに興味のある方はアメックスへ問い合わせて下さい。
ということで、全ての経費を会社の口座で決済する(会社の財布で直接お買物をする)ことが可能で、また個人決済も可能なマルチカードへと生まれ変わりました。結果、殆どの社員がこのカードを取得したのは言うまでもありませんね。マルチカード化を進言・主導した私としても満足の結果でした。
その他郵送物
カードと同時に郵便で配送された「キャッシングサービス及び暗証番号設定通知」です。コーポレート・エキスプレス・キャッシュ(キャッシング)やJRでのチケット購入時に必要な番号となります。送られてきた自動設定暗証番号を任意の暗証番号へ変更します。
ETCカードが到着した際や、その他追加情報等は随時こちらにUPしたいと考えています。
追記:ETCカード到着