宿名「かやうさぎ」の通り、施設や客室の随所に「兎」をモチーフとした装飾が施されています。それは温泉内でも同様で、ふと気付くと静かに「兎」が佇んでいます。
目次
Hotspring(温泉)
館内共用の温泉は「ゆらぎ湯(内湯)」と「岩魚(内湯・露天)」の2ヶ所とな ります。露天は岩魚にのみありますが、男女日替わりとなるため宿泊客は翌日には違う温泉が利用可能です。
本館(母屋)客室利用者は、この2つの温泉がメインのお風呂となります。
Yuragi-yu(ゆらぎ湯)
ゆらぎ湯には内湯のみの設定ですが、「高瀬川」を望む解放感の高い造りです。
Iwana(岩魚)
一方、岩魚の方は内湯と露天を有し「大浴場」といった造りですね。(施設や客室にアンティークの掛け時計が設置されていますが、その殆どは止まっています)
私が利用した際、他客はおらず貸切状態でした。
泉質は「炭酸水素塩・塩化物泉」、効能は「切傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、痔疾、病後回復期、疲労回復、健康増進」と多岐に渡ります。
Omoya Dining Dinner(母屋 食事処 夕食)
食事処は母屋フロント横から囲炉裏と雛壇を横目に、各個室へと案内されます。我々は母屋最奥の個室(テーブル席)を利用しました。
食事はCavaと併せて頂きます。
印象に残ったのは「かぼす醤油」で、各種刺身との相性が良く素材を引き立てていました。
その他、山女魚一夜干し・豊後牛ステーキ・烏骨鶏をベースに改良された冠地鶏の鍋、御飯一式、デザート等、食事のボリュームは十分といえます。
Turn Down(ターンダウン)
食後は館内のアプローチを通り客室へと帰ると、既に2F寝室のターンダウンが完了していました。
時間はタップリとありますから、就寝まで専用露天風呂とソチオリンピックを交互に満喫です。
Omoya Dining Morning(母屋 食事処 朝食)
翌日の朝食も前日と同じ個室で、トロトロの豆腐鍋を中心とした朝膳ですね。ご飯の友各種も適量で美味しく頂きました。
スタッフ各自の努力でしょうが、食事処の個室や母屋廊下から見える庭も、さりげなく手入れが行き届いているのが良く分かります。
Check Out(チェックアウト)
今回の滞在は総じて快適でした。旅館スタッフとの適度な距離感や用意されたプライベート空間もそうですが、施設の建具(ガラス)や箪笥・置物からスイッチプレートひとつひとつの細部に渡るまで、利用者に対する提供者(宿側)の拘りと心遣いが伺えました。
寒い季節の温泉も良いですが、今度は夏場にまたリピートできればと考えています。